2月20日、私は多くの県民が物価高騰や低賃金等で貧困に喘いでいるのに、議員一人当たり約250万円も税金を使いながら、無駄で贅沢な海外視察が許せず、千葉県監査委員に対し、住民監査請求を行いました。

住民監査請求は、行財政の適正な運営を確保するため、住民が、県の執行機関又はその職員について、違法・不当な財務会計上の行為だけでなく、怠る事実があるとして、監査委員に対し監査を求め、必要な措置を講じるよう請求できる制度です(地方自治法第242条)。

これに対し、千葉県監査委員は、上記措置請求を却下する判断を3月27日通知してきましたので、本日(4月11日)千葉地方裁判所に千葉県知事熊谷俊人を被告として、参加議員に海外視察費旅費の一部返還請求を求める住民訴訟を提起いたしました。

                

事案の概要

本件は、千葉県において、同県議会議員らにより、令和6年5月31日から6月5日にかけて、ドイツ・オランダ行政調査事業が実施され、同県から同県議会議員に対し、航空運賃や宿泊料・日当などとして多額の公金が支出された中、本県海外調査に伴う公金支出が違法であることを理由に、千葉県に生じた損害を填補すべく、請求の趣旨記載の判決を求めるものです。

 

本件の経過

2月2日の千葉日報1面トップをご覧になった方もいるかと思いますが、県内にも1日2食で「もやしだけ」の日もあるという高校生、「1日1食」しか食べていない高校生もいるとのこと。そこで、県議の海外行政調査いわゆる海外視察について無駄遣いを指摘し、県知事に参加議員に費用の返還請求を求めた次第です。

昨年の5月31日から6月5日までの6日間、千葉県議会ドイツ・オランダ行政調査事業が実施された。参加議員は10名。旅費は、航空運賃(職員はエコノミークラスなのにビジネスクラス)・空港使用料等の交通費、宿泊料(4日分)、更には日当20,100円まで出て、一人当り約169万円。

そして、随行職員3名の旅費約267万円の他に、委託料として、添乗員や通訳、移動車両に運転手及び現地ガイド、土産や通信機器の手配、業務管理費、合計額5,839,790円。総額何と25,419,173円。議員一人当たり約254万円でした。