サンデー毎日の11月10日号に、評論家の佐高信(さたかまこと)さんの文章が掲載されていました。「政界再編で護憲保守を再生させよ」と。保守は改憲派の人が圧倒的に多く、保守でも護憲派の人は絶滅危惧種と揶揄(やゆ)されてきました。「護憲保守」と言う言葉は私の造語と勝手に思っていましたが、同じ用語を使う人がいて嬉しく、また、間違っていなかったことを確信した次第です。

   自民党は小渕政権の頃までは護憲派が多かったのですが、小泉政権以降右傾化し改憲政党になり、しかも、かつての「新自由クラブ」や「新党さきがけ」のような護憲保守の政党もありません。そこで、2017年7月に護憲保守新党「平和の党」を立ち上げた次第です。私の力不足もあって、国会議員は未だいなくて、地方議員も私一人だけですが、先ずは地方議員から少しずつ増やしていければと思います。

 

   先の自民党総裁選では、高市早苗氏や小林鷹之氏のように右翼的ともいえる保守派がいる一方、石破茂氏や林芳正氏のように保守本流の流れをくむ比較的リベラルとも思われる議員もいます。この幅の広さが自民党の強みであり政権が長続きする所以(ゆえん)だと考えます。

   他方,立憲民主党にも野田佳彦氏のように保守派もいれば、旧社民党に支持される枝野幸男氏のようなリベラル派もいるうえに、自民党の議席が埋まっているため止む無く立憲民主党などから立候補した人もいて、これまた自民党以上に幅が広い。そのため、国民には政治が、そして政党が分かりにくいものになっています。

   そこで、自民党と公明党が少数与党に転落したことを契機に、政治理念や基本政策の違いから、いくつかのグループに編成し再結党することが望ましいと考えます。右から保守民族政党、これには旧安倍派や日本維新の会、参政党や日本保守党が該当し、保守中道政党には、宏池会の旧岸田派や田中角栄の流れをくむ旧茂木派、国民民主党、立憲民主党の保守派、が該当する。そして、穏健な社会民主主義政党も必要であり、立憲民主党のリベラル派や社民党、れいわ新選組が該当する。共産党は民主集中制をとるため他の政党とは相容れず独自路線を行くだろうし、公明党は旧宏池会に近いとも言えます。

   この度の衆院選で、日本保守党が政党要件を満たしましたので、10党になりますが、4~5の政治集団ないし政党に再編成されことが望まれます。