保守本流とは護憲保守

保守とリベラル

従来、政界を二分または三分して、保守と革新、若しくは中道と色分けされてきましたが、東西冷戦終結(1989年)後からでしょうか社会主義陣営の敗北が明らかとなり、革新という言葉が徐々にすたれ使われなくなりました。代わってリベラルという言葉が頻繁に使われるようになりました。保守は既得権を守る、金持ち優遇・弱者切り捨て、憲法改正など、リベラルは既得権見直し、金持ち課税強化・弱者救済、護憲などが特徴と言われています。

しかし、保守とリベラルは必ずしも対立する概念ではありません。自民党でも「宏池会」と言う政策集団いわゆる派閥は、池田勇人に始まり、大平正芳、宮沢喜一各氏らが率い「保守本流」と称された宏池会はリベラルと言われ、現会長を務める岸田文雄政調会長も、「リベラル派」を自認しています。その意味で、保守本流は護憲保守であり、保守リベラルでもあります。

したがって、枝野幸男代表が2年半前の衆議院選挙に立ち上げた「立憲民主党」はリベラルの代表のように言われていますが、小池百合子東京都知事が結成した民進党出身者が多い「希望の党」後の「国民民主党」にも、代表選で明らかになったようにリベラル派はいます。公明党も立ち位置は宏池会とあまり違わないと言われており、リベラルと言えなくもありません。

しかし、共産党や社民党までリベラルと言うのは疑問です。リベラルとは自由又は自由主義を意味し、自民党の英語名にもリベラルが使われているからです。個人的には、社会主義の社会を意味する「ソシアル」が相応しいと考えます。

国内では貧困と格差が拡大し、対外的に北朝鮮や中国との緊張が高まる中、格差縮小や国際協調主義を掲げるリベラル派が果たすべき役割は、むしろ大きくなっていると言われます。保守本流の健全な流れを現代に相応しい形で取り戻すことが求められる時でもあります。