20代、30代の方はご存じでしょうか。昭和46年(1971年)に北山修・作詞、加藤和彦・作曲で2人の連名で発表した名曲、「あの素晴らしい愛をもう一度」を。著作権との関係で歌詞を記載できませんが、ご関心のある方はYouTube等でご覧なって下さい。

フォーク調の軽快なメロディーで、当時の若者たちの心を鷲づかみにしました。恋愛など大切なもの、素敵なものは、失って、あるいは失いかけて初めてその良さや重要さに気づくということが、人生や社会でしばしば起こります。

 そういう意味で、「保守本流」もその一つと言ったら驚くでしょうか。保守本流とは何かを後で詳しく述べますが、少し前までの日本は、憲法を大切にして戦争のない平和な国、そして世界に貢献。一億総中流と言われるほど格差のない社会。時の権力に対して自由にものが言えた国民や報道機関などがありました。

 

 しかし、ここ十数年、特に安倍第2次内閣が成立してからは急速に日本が変わり始めています。そして、自民党も名前は同じでも、かつての自民党とは全く異なるものになってしまいました。その変質が望ましい方向への変化なら嬉しいのですが、事態は全くの逆です。戦後の自由で民主的で平和な社会が徐々に突き崩されています。戦前のように、貧富の差が激しい、そしてものも言えない暗い軍事国家に成りはしないか、多くの国民が懸念し始めています。権力が暴走しているのではないかという危惧も国民に広がっています。

 

正確には、自民党内にもたった一人ですが未だリベラルな護憲派として頑張っている政治家がいます。党内で集団的自衛権行使容認に唯一反対を表明した村上誠一郎元行革大臣です。「自民党ひとり良識派」(講談社2016年)という本をお書きになり、私の3年前の県政報告会でご講演頂いた時に4冊頂きました。その中で、「安保法制は問題だらけ立憲主義を守れ、かつてのように自由にものが言える自民党の良さを取り戻せ」と訴えておられます。