『 ラマダーン 』


欲を捨てなければ

啓き啓かれぬ月ならば

隠匿盲目収容という選択を

数十数百数億光年分の労働を

掘る積む運ぶの作業を

血の滲む小さな足裏の

土踏まずの出現を

纏足の紐を解く様に

悦べるかどうかに懸かっている

時は我慢出来ても

君を喰らう儀式を

うちかえす波を涙で呑むように

日日凪に帰す事が出来るのか

踏み締める事が容易となった二本の意思は

啓示と争う日が来るのか

来るのだろうかと













fuki