ポツポツと小雨が降る日、何を思ったか初めて近所の神社にお参りに行きました。
この地に暮らし始めて10年近く経ち、そこにその神社があることは知っていたのですが、なかなかご挨拶に行けず…前を通ること数え切れないほど。その日は本当になんとなく、中に入ってみることにしました。
立派な鳥居に礼をして、中に。近所に酒蔵が多いからか、境内には酒樽がたくさんおさめられていました。手を清めてお参りへ。参り終えて後ろを振り返ると、そこにも小さな鳥居がありました。そちらの方はお稲荷さんと書かれており、小さいながらも複数の鳥居が連なっていて、雨に濡れた水滴が光ってきれいでした。
そちらにもご挨拶しておこう…と中に入ると、気づくと足元にまだら模様のねこが。草木に紛れて全然気付かなかったのですが、じーっとこちらを見て座っていました。お邪魔にならないようにそーっと鳥居の中へ。そして、お賽銭箱の方へ目を向けると、今度は黒ねこが賽銭箱の上に座ってらっしゃいました。両側にきつねの像を従えているような、そんなねこ様は、思わず拝みたくなるお姿でした。そちらにもお邪魔にならないようにそーっとお賽銭をいれようとすると、逃げる様子もなくその手をくんくん嗅ごうとする黒ねこ様。どうやら随分人になれているようでした。
改めてあたりを見回すと、どうやら雨宿りをしているようで、いろんなところにねこがいました。
ただの雨宿りだったのかもしれないし、ふだんからよく来ているのかもしれませんが、とても悠々となれた様子で神社内で過ごす姿は、その神社にとっても守り神さまのような気がしました。
今度は晴れた日に、また訪れようと思います。http://xn--biancorole-ww4iygypil3a8g9g.xyz/