関東が九州よりも先に梅雨明けするとは…

こちらは今日もよく降っています。
週明けには台風もやってくるそうで…


すっかり手抜きのブログと化して久しいですね(^-^;)


久しぶりにシューリヒトが指揮する第九を。


よく知られているのはパリ音楽院管との全集。


第九に関しては、モノラルとステレオに2種類の録音があります。

テンポは総じて早めですが、特に爆発することもなく、スタジオ録音でのシューリヒトの典型的なスタイルかと思います。


これに比べて、この人はライブだとぶちギレる。


まずは1954年のモントルー音楽祭でのフランス国立管とのライブ


こちらは、ライブならではの激しいシューリヒトを堪能できます。

殊に第4楽章冒頭のファンファーレは、凄まじい勢いとテンポで始まり、度肝を抜かされます。



お次は


こちらは1965年6月のフランス国立管とのシャンゼリゼ劇場でのライブ。

巨匠は85歳を迎える年に当たりますが、 全く衰えは感じさせません。

この日の前プロは、以前からディスクモンテーニュから発売され大変な名演とされてきたベートーヴェンの交響曲第1番。

その録音もこのCDに収録されてます。

それにしても、現在では殆ど考えられないプログラムですね。

今日の指揮者、それも当時のシューリヒトより遥かに若い指揮者が、第九の前にもう一つベートーヴェンの交響曲を振るという話はとんと聞きません。

なお、シューリヒトはフランス国立管とは長い間客演を重ねてきましたが、これが最後の客演。
2年後に世を去ります。


他にシューリヒトの第九には、シュトゥットガルト放送響との録音がヘンスラーから放送局の蔵出し音源として発売されてますが、それが信じられないくらい酷い音質で、聴けた代物ではありません。

このオケの首席客演指揮者だっただけに、惜しいです!