時々、ある曲だけを偏執狂的に聴きたくなる私。


最近は、タイトルにもあるようにベートーヴェンの交響曲第3番。


どの楽章も素晴らしいけど、第4楽章は中でも際立ってると思います。

「プロメテウスの創造物」から主題をとり、それを変奏曲にしているというのは、ベートーヴェンがやはり同じ主題でピアノ曲の通称「エロイカ変奏曲」を作っていることからも、よほどこの主題がお気に入りだったんでしょうね☆


ちなみに、この主題はその後は使われることが無かったそうですから、やはりこの交響曲は彼にとっても一つの区切りだったのでしょう。


そもそも、交響曲の終楽章に変奏曲を持ってくるというのも斬新ですよね。



今日は休みだったので次の4枚を年代順に聴きました♪

トスカニーニ&NBC響


いやぁ、やっぱり実にストレートだし、全く年齢を感じさせないしなやかさは、さすが!

第1楽章652小節以降のトランペットは、例により手を加えてますね。

トランペットの音色がまるで「アイーダ」を聴いてるかのようですが(笑)




シューリヒト&フランス国立管


シューリヒトのエロイカは、他にウィーン・フィル、ベルリン・フィル、シュトゥットガルト放送響等との録音もありますが、個人的に最も優れてると思うのがこの演奏。

かつて、フランスのディスク・モンテーニュから発売され、大評判となった名演で、このCDは正規音源からの復刻。

ほぼ毎年のようにシューリヒトが客演していたオケ相手だけに、既に83歳でなお矍鑠としたシューリヒトの自在のコントロールにも見事についていきます。
(スタジオ録音ではイン・テンポでの演奏が目立つシューリヒトですが、ライブではかなり動かす指揮者であったことは、ご存知の通り)

それにしても、この頃のフランスのオケの音色、特に木管のそれは実に独特。

それがこの曲に合うか否かは別にしても、実に涼やか。




ヨッフム&コンセルトヘボウ管


ヨッフムは、実に3度にわたりベートーヴェンの交響曲全集を、それも異なるレーベルに行っています。

カラヤンよりも年長であることを考えると、まさに壮挙だと思います。

このライブは、彼にヨッフムにとって最後の全集となったロンドン響との全集のさらに後の録音。

正直、この曲に関してはロンドン響と全集盤より、このコンセルトヘボウ管盤の方が出来がいいと思います。

なにせ、かつては若いハイティンクのお守り役で共同で常任指揮者を務めたオケだし、しかも戦前のまだメンゲルベルク時代(!)から客演を重ねてきたオケだから、もう完全に手の内に入れた感じ。

終楽章のコーダの威勢の良さと言ったら、これが75歳の爺さんの指揮かと唖然とさせられます。


思えば、この人は80歳を超えても、演奏自体は全く老け込むことはなかったですね。





バレンボイム&ベルリン国立歌劇場管


1999年の録音で、この並びの中で、唯一の現役の指揮者。


ワーグナーやブルックナーの演奏では、私淑して止まないフルトヴェングラーの影響がもろに出る(それを嫌う人が多いけどw)バレンボイムですが、ことこの曲に関しては、バレンボイムを可愛がったクレンペラーの影響の方がむしろ濃厚かも。

フルトヴェングラー的なアゴーギクは控えめで、クレンペラーのような決して硬直しない重厚さが生きてます。

しかも、この手法で演奏するなら、ベルリン・フィルではなく、ベルリン国立歌劇場管で正解でした。

確かに、例えばコンヴィチュニーが活躍していた頃のベルリン国立歌劇場管に比べれば、そりゃ響きも変化してるけど、少なくともアバドやラトルの2代の非ドイツ系指揮者のせいで、完全に変わってしまったベルリン・フィルには、この分厚い響きは出せないでしょう。




と、まぁこの数日、移動時間とかに、他にもクリュイタンス、ノリントン、ヤルヴィ、クーベリック、ハイティンク、スクロヴァチェフスキ、ホーレンシュタイン、ベーム、ジュリーニなど立て続けに聴いてるのですが、全部紹介するわけにはいかないので、今日はその一部にとどめました♪





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