この時期、時折知り合いの方から、お子さんの進路について相談されます。


「かーるさんは、大学院行って博士号をとったくらいだから、大学のことはよくご存知でしょ」




……



いやいや



大学院の、それも博士課程に行くなんて、相当の変人なんだから、私の話なんてあまり役に立たないはず。

大体、文学博士号なんて、持っていても自己満足以外の役には立ちません(^_^;)




よく、「英文学科に行ったら、英語がペラペラになりますよね?」と訊かれます。


私は英文学科出身ではないですが、これは大いなる誤解。

英語が上達したいなら、とっとと留学するか、大枚はたいてマンツーマンの英会話学校に通った方が良いと思う。




「文学部出身なんだから、文学がお好きなんですよね?」


……


大いなる誤解。


「文学部」は「文・学部」であって、「文学・部」ではありません。

英語表記にすると、リテラチュアではなくレターズ、要は言葉・文字にまつわる学問です。

だから、旧帝大などの伝統的な文学部は、文学科、史学科、哲学科から構成されてます。



私も純文学は、高校の時に手当たり次第に岩波文庫を読んだ程度で、普段はノンフィクションが中心。

そりゃ、たしなみとして、「カラマーゾフ」や「魔の山」は読みましたよ。
ただ、日常的に愛読するなんて、とんでもない!

そんなのは、ロシア文学科かドイツ文学科の方にお任せします。


そもそも、私が学んだ歴史学科では、文学のように勝手に物語は作れませんしね(笑)





「第二外国語、ドイツ語にしようと思うんですけど、どうですか?」


正直、大学のそれも学部の第二外国語レベルで、語学力がつくとは思えないけど、さわりを知るにはいい機会。

実学として期待される方には、中国語かスペイン語をお薦めします。
アラビア語も薦めたいのですが、これは教官がいる大学が少ない。


実学という点では、ドイツ語はもはや時代遅れになってますね。

とはいえ、ドイツ文化が純粋に好きな人や、人生に実学以外の潤いを求められる方には、ドイツ語もどうぞ、という感じです。




「ドイツ文学科に来る人は、「ファウスト」の一節なんかを諳じてるんですか?」


大いなる誤解。


んなわけないw


知り合いのドイツ語学科の先生に聞いたことがありますが、やはりそんな新入生は稀らしい。

「今どき、ゲーテ、ヘルダーリン、ヘッベル、クライスト、リルケなんかをしっかり読んで入学してくる新入生なんていませんよ。そんなのは、団塊世代か旧制時代の人のノスタルジーというか幻想ですよ」。


らしいです(爆)


たいていは、エンデか、読書感想文の常連のヘッセのファンらしいです。


そりゃそうだわな。




で、今日は

R.シュトラウス 「最後の4つの歌」

フラグスタート(S)
フルトヴェングラー&フィルハーモニア管

1950年の世界初演の録音。


人生の最後の最後に、シュトラウスが憑き物がとれたかのように書いた、あまりに美しい作品。

個人的には、ヘッセではなくアイヒェンドルフの詩による「夕映えに」が歌詞・音楽どもども好きです。


こういうことに役に立つことかな、ドイツ語は(笑)








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