と、よく言いますが…



これからの時期、進学や就職で上京する方がたくさんいらっしゃいますが、よく聞くのが方言の訛りに対するコンプレックス。

心ない東京人にイントネーションを馬鹿にされるという話もよく聞きます。


私に言わせれば、何代も東京(江戸)に住む根っからの江戸っ子なんて、数えるほどしかいないし、ほとんどは所詮は東京に集まった田舎者の子孫(爆)


それに、方言と標準語が話せるなんて、立派なバイリンガルじゃないですか!

標準語しか喋れない人よりも、豊かな言語表現の手段を持ってるんだから、むしろ自慢していいくらい(^O^)



因みに私は関東で生まれ育ち、九州に引っ越し、大学・大学院はまた別の地域。

根なし草で、どこの言葉もマスターしてません(^_^;)



訛りで思い出したのがウィーン。


ウィーンの方言は、ヴィーネリッシュと言われ、かなりキツい。


私は留学してた時に、毎晩国立歌劇場の1階の立ち見席に通ってましたが、そこで国立歌劇場の女性のバイトの職員と知り合いました。

彼女はミュルツツーシュラークの出身で、音大とウィーン大学の両方に通ってました(彼女によれば、音大出てもプロで食べられるのは少数。将来を考えてダブルスクールは珍しくないとのこと。まぁ、学費の安いオーストリアだから可能な話だけど…)。


ミュルツツーシュラークは、ウィーンの南駅からグラーツ→イタリア・スロヴェニア等に向かう特急列車に乗ると、世界遺産のセメリンク峠を越えて最初の停車駅。

音楽ファンには、ブラームスが第4交響曲を書いた避暑地で有名ですね♪


ミュルツツーシュラークは、一応オーストリア南東のシュタイアーマルク州には属しますが、特別州であるウィーンを取り囲むニーダーエスターライヒ州に近いんです。

ただ、そのミュルツツーシュラーク出身の彼女でも、ウィーン訛りにはかなり苦労するそう。


さて、私と同じく立ち見席の常連客に、ある老人がいたのですが、彼の話しているウィーン訛りは本当に解らないと彼女は苦笑してました。

(この老人、生でクナッパーツブッシュ、シューリヒト、歌手だとホッター、デル=モナコ、ゼーフリートなどを聴きまくってたらしい!)


因みに、彼女が住むシュタイアーマルク州の方言はシュタイリッシュと呼ばれ、京都人のように中華思想的な都気質のウィーンの人には小馬鹿にされるらしい。

もっとも外国人の私にとっては、ウィーンの訛り具合もシュタイアーマルクの訛り具合も、目くそ鼻くそだがw


なお、西部のチロル州、さらにはスイス国境のフォアアールベルク州となると、方言で話されたらほぼ理解不能。

国境を越えたスイスのドイツ語は、もはやドイツ語ではない(笑)



洋の東西を問わず、方言や訛りはありますが、それは文化の多様性と豊かさ、歴史の証。

恥じるどころか、大切にしたいですね☆


最後に見事なヴィーネリッシュを

シュトラウス 「こうもり」

カラヤン&ウィーン国立歌劇場管

1960年大晦日のライブ。


フロッシュを演じるマインラートのコテコテのウィーン訛りの台詞と、フランク役のエーリヒ・クンツ(彼もまた生粋のウィーンっ子でしたね)とのやりとりが、爆笑を誘います。






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