昨日に引き続き、若き日のミケランジェリを


・シューマン ピアノ協奏曲
・グリーグ ピアノ協奏曲
アントニオ・ペドロッティ&ミラノ・スカラ座管(シューマン)
アルチェオ・ガリエラ&ミラノ・スカラ座管(グリーグ)
いずれも1942年春の録音。
両者に共通しますが、SP盤の復刻の宿命で、頻繁に生じる盤面の取り替えごとに、音質が変化します。
また当時の録音技術の限界と、ミケランジェリのペダルのせいもあり、かなり靄がかかるような箇所があります。
にもかかわらず、既にこの若さで、明白な天才の刻印を感じられます。
シューマンはやはりと言うべきか、テンポを揺らすので、オケとずれる箇所も散見されます。
しかしカデンツァなどは、まるで1つの独立した幻想曲を聴くかのような詩情を感じさせます

グリーグ。
白眉は、第1楽章の第2主題のミケランジェリ。
49小節からのVcによる、そして53小節からのピアノによるこの第2主題ですが、楽譜に記されたトランクィロ・エ・カンタービレの指示をこれほど見事に再現したピアニストもそうはいないと思います。
そして第2主題の4小節目の第3拍のアルペッジョのなんと蠱惑的なこと

一度でいいから、こんなアルペッジョを奏でてみたいです(笑)
音こそ貧しいですが、満腹になる1枚です
