今日はクレンペラー爺さんの「エロイカ」の隠れ名演を

爺さんの「エロイカ」の録音は、小生自作の「完全ディスコグラフィ」によると、未発売のものも含めて11種あります(映像は除く)。
この曲の彼の録音は極めて遅く、1954年(69歳)の時が処女録音で、ライバルのフルトヴェングラーの没年です。
現在、彼の「エロイカ」の代表盤は、1959年のEMIへのステレオ録音で、通常彼のベートーヴェンの交響曲全集には、この録音が使われます。
しかし、それ以外にも案外いい演奏があります。
フィルハーモニア管(1955年秋)
上記のステレオ盤の4年前に、やはりEMIによって録音されたモノラル盤。
ただモノラル末期の録音なので、下手なステレオ録音より全然ましです。
フィナーレ楽章のコーダなどは、後年の彼の演奏と変わらぬ堂々たるものです。
デンマーク王立歌劇場管(1957)
カップリングの「レオノーレ」第3番(1954年)でのオケの演奏ぶりが「オイオイ」という感じだったので、かなり不安になるのですが、「エロイカ」の方はかなり健闘。
クレンペラーも叱咤激励し、あちこちでチェリビダッケばりに気合いを入れる声が聞かれます。
オケは二流ながら、巨匠の旺盛な表現意欲を感じとれます
