懐かしい映画のタイトルではありませんが…

R.シュトラウス 「ドン・ファン」
デュカス 「魔法使いの弟子」
ラヴェル 「ダフクロ」第2組曲
ハイドン 交響曲第102番
シャルル・ミュンシュ&ボストン響
1956年、モスクワでのライブ
ボストン響にとっては初のソビエト訪問でした。
いつものテンションの高いミュンシュの音楽は健在

「ドン・ファン」は、彼がゲヴァントハウス管のコンマスを務めていた当時のシェフであるフルトヴェングラーが官能性を際立たせたのに対し、ミュンシュはひたすら愛情一直線的なドン・ファンを描き出してます。
「魔法使いの弟子」のクライマックスの築き方はさすがですし、「ダフクロ」の終曲の「全員の踊り」は、「風車楽派」とあだ名された、指揮棒をブンブン振り回す彼の姿が思い浮かびます

ハイドンは時代的にもグランドスタイルでの演奏。響きの手厚さはさすが。
よく言われるように、独仏係争の地シュトラスブルク(ストラスブール)生まれのアルザス人らしく、ドイツ物もフランス物も等しく素晴らしく聴かせる希有な指揮者であることが、このCDを聴いても判ります。
彼が生まれた当時のストラスブールはドイツ帝国領のシュトラスブルクで、名前もドイツ風で「カール・ミュンヒ」。
Vnをフランスでカペーに学び、コンマスとなったのはドイツのライプツィヒというそのキャリアが、背景にあったというのも頷けます。