なお、フルトヴェングラーは改訂版をベースとしながらも、一部は原典版に戻してます。
それが第3楽章。
この楽章は原典版では、トリオを挟んだABAという単純な形です。
しかし改訂版では、前の記事に書いた通り、最初のAからBに入る際に緩やかなブリッジが置かれてます。
さらに2度目のAにはかなりのカットが加えられ、本来のABAというブルックナーお得意のスケルツォ楽章の形が崩れています。
フルトヴェングラーは、ブリッジに関しては、改訂版に従いながらも、2度目のAは1度目のAを完全に繰り返すという原典版のアイデアを取り入れてます。
さて、くどくど書きましたが、実は個人的には版の問題には距離を置いてます

私も学生の頃に版の問題にはまり、ハースとノヴァークの原典版、改訂版を、入手可能なものは購入し、絶版のものはあちこちの図書館から取り寄せて調べました。
結局、やればやるほど分からなくなるという結論に

また改訂版についても、作曲家の死後半世紀は、この譜面でブルックナーが受容されてきたという事実は、重視されるべきだと思います。
なお「純正」改訂版による演奏は
クナッパーツブッシュ&ウィーン・フィル
マタチッチ&フィルハーモニア管(シンバルは削除)