デヴィッド・テナント&クシュ・ジャンボ 『マクベス』 | First Chance to See...

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 デヴィッド・「10代目ドクター」・テナントが久しぶりに舞台に経つというだけでもチケット争奪戦必至なのに、よりにもよって251席しかないドンマー・ウェアハウスでの上演となると、一体どんな汚い手を使えばチケットが取れるのかとため息をつくことしかできない。

そんな話題沸騰の舞台が、日本にいながら日本語字幕付きで観られる——ナショナル・シアター・ライヴ作品ですらないというのに!

 

 

 やれ、ありがたやありがたや。リチャード二世もよかったけど、マクベスな佇まいのデヴィッド・テナントもかっこいいったらありゃしない♡

 

 それだけで十分眼福だったけど、そのこととは別に、この舞台は映像を録画して広く公開することを最初から意図していたようにも思えた。立体音響の効果を体感するため、劇場の観客はヘッドフォンを装着していたそうだが、映画館の私たちはというと、映画館のサラウンドな音響のおかげでヘッドフォンは必要ない。役者がカメラ目線で語るシーンも多く、舞台作品の映像版として大満足の出来だった——何なら、生の舞台で観るよりもよかったかも? いや、さすがにそれは「酸っぱい葡萄」すぎるかな?