我が家に保護猫のミチがやってきてから約2週間、最初の1週間目に比べれば前進したと思うけれど、それでも日々不安と心配の種は尽きない。
目下の一番の心配は、排泄のルーティンが安定しないことだ。前回のブログ記事でも「おしっこのみ。つらい」の日々が続いていたが、幸いその翌日の8日目に固形の排泄物を発見できた。さらに10日目、11日目と、2日連続で発見できた時は、やれやれこれで一安心と胸を撫で下ろしたが、それから今日までまた「おしっこのみ。つらい」の日々が続いている。もちろん、元の保護主さんにもこの件は逐一報告し、いろいろアドバイスをもらっているが、相手は生き物、なかなか思う通りにはいかない。つらい。
それはさておき(?)、先週の火曜日の夜に弟が玄関前に脱出防止柵を設置してくれたので、これで猫ケージの扉を全開にしても猫が玄関から飛び出す危険はなくなった。そこで、元の保護主さんのアドバイスにより、脱出防止柵を設置した翌日の水曜日の夜、私が別室に移動して寝る前に猫ケージの下段の扉を大きく開き、猫には夜の間に自由に室内を探検してもらうことに。
猫が怪我したり誤飲したりしそうなものは一通り片付けたけれど、でもフリーで一夜を明かすことになった猫が実際のところどんな大暴れをするかはやってみないとわからない。よほどの絶叫めいた鳴き声でも聞こえてこない限り、私は別室に籠ったまま猫の好きにさせるつもりだったけれど、何が起こるかドキドキしすぎてその夜はよく眠れなかった。
そして翌朝、ドキドキしながら猫のいる居間を覗いてみると——おや? 猫は猫ケージの上段にいて、室内はまったく何の変化もない。全開だった猫ケージの扉が半開になっていたから、少なくとも一度は外に出たことだけは間違いないけれど、棚の上のものを落とすこともカーテンで爪とぎをすることもなく、本当に何もなかった。
ケージの扉を開けてみても、少なくとも私が同じ室内にいる限り、猫はケージ上段に鎮座している。どうやらそこをセイフティゾーンと認知してくれたみたいでそれはそれでありがたいが、せっかくケージの扉を全開にしたんだもの、もうちょっと外に出てもいいのよ?
ケージの外に出たミチを撮影した、貴重な写真(苦笑)。
さて、ケージの扉を開けてから昨夜で計4日間の夜が過ぎたものの、相変わらず夜中にミチが部屋を荒らす様子はほとんどない。唯一の実害は、2日目の夜、台所の流しの上に置いておいた重曹を入れた小さな器が流しの中に落ちていたことぐらいだろうか。最大の懸念だった電源ケーブル齧りもなく、これなら安心して室内を放すことができるというものだ。
とは言え、ケージの扉を開け放って丸4日経っても、猫のセイフティゾーンはあくまで猫ケージ上段である。元の保護主さんのアドバイスに従って、少しでもケージの外に出るよう餌もケージの外に置くようにしたが、私に対する猫の警戒心は期待するほど下がっていないらしく、あまり外には出てこない。朝にはテンションが上がるようで、私が在室していてもケージの外に出て室内をぐるっと回ったりするが、残念ながらその程度。ケージの外に置いた餌も、極力私が部屋にいないタイミングを見計らって食べようとする。
ま、食べてくれれば何でもいいんだけどね。ちゃんと食べて、ちゃんと排泄してくれさえすれば(でもそろそろ触らせてくれてもいいのにな……あ、つい本音がっ)。