BBCの長寿SFテレビドラマ「ドクター・フー」が2024年の新シリーズからDisney+との共同製作になり、日本でもイギリスでのテレビ放送とほぼ同じタイミング、しかも日本語字幕付きでネット配信されるようになった。VPN接続の裏技と駆使して力づくで観ていた日々が嘘のよう。ありがたいったらありゃしない。
ということで、今年のクリスマス・スペシャル「Joy to the World」も早速観た。
2004年から製作/脚本のショーランナーとして復帰したラッセル・T・デイヴィスとその製作チームに加え、今回のクリスマス・スペシャルではスティーヴン・モファットとその製作陣が顔を揃えている。「ドクター・フー」の長年のファンにとっては盆と正月が一緒に来たようなお祭り騒ぎだ。うひゃひゃひゃひゃ。
ンクーティ・ガトワが15代目ドクターを務める新シリーズではこれまでのところ脚本の大半をラッセル・T・デイヴィスが担っていて、いかにもラッセル・T・デイヴィスらしく、のっけからドクターにタフな選択や状況を突きつけてておもしろかったが、それにもすっかり馴染んだところでスティーヴン・モファット脚本を観ると、やっぱり脚本家によって資質というか好みが違うものだと感じ入る。二人ともすごい脚本家だからどちらが上とか下とかいう問題ではなく、視聴者としてどちらが好きかというだけの問題なんだけど、私は単純に二人とも好き、でも敢えて言うならラッセル・T・デイヴィスがショーランナーを務めている中でスティーヴン・モファットが脚本家としていくつかのエピソードを担う、というパターンが一番好きかな——って、それってまさに今回のパターンじゃん! うひゃひゃひゃひゃ。