『ソー:ラブ&サンダー』 | First Chance to See...

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 前作『マイティ・ソー/バトルロイヤル』(2017年)が公開された時は、タイカ・ワイティティ監督の手腕は未知数だったけど、早いものであれからもう5年、今じゃすっかりタイカ・ワイティティ監督/脚本に全幅の信頼を寄せている。というか、期待値マックスになっている。

 

 そして、その期待は裏切られなかった。

 

 

 『ソー:ラブ&サンダー』は、まさにタイカ・ワイティティ節が炸裂していた。そもそも今回、物語全体の語り部を務めているのがソーの友人で岩エイリアンのコーグであり、その声を担当しているのが他でもないタイカ・ワイティティ本人なのだ。おかげで、よくよく考えればそこそこ以上にシリアスなお話のはずなのに、映画は常にご機嫌でご陽気、ほんわかとしたユーモアが全編に漂う。実際、観ていて何度「ぷぷぷ」と笑わされたことか。

 

 下ネタに流れず、人を傷つけずに成立するコメディ。まさか斧やら山羊やらでここまで笑いが取れるとは。映画が終わってシネコンの場内が明るくなった時、近くに座っていた男子学生の二人連れが互いに小声で「楽しかったね」「楽しかったね」と言い合っていたのがすごく印象的だった。ほんと、楽しかったよね。