Fyodor Dostoevsky - The Idiot | First Chance to See...

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 フョードル・ドストエフスキーの『白痴』を、BBC Radio4が2002年にラジオドラマ化。再放送を機にBBC iPlayerで聴けるようになったので、今がチャンスと飛びついた。1話約60分で全4話。

 

 ……確かに私はドストエフスキーの長編小説は割と好きだが、わざわざ英語で『白痴』を聴く理由はただ一つ、「ロジャー・アラムがラゴージン役を務めているから」。酒に酔って乱暴狼藉を働く地元の厄介者、だが惚れた女には一直線、まさに「粗にして野だが卑ではない」を地でいく男ラゴージンを、あのロジャー・アラムが演じるんだよ、これはもうキャスティングしてくれた人に感謝してありがたく拝聴するしかないでしょ!

 

 全部で4時間の長さのラジオドラマとは言え、原作があまりに長大なので、ストーリーもキャラクターもかなり潔く端折られている。が、大雑把に言うと『白痴』の骨子は、無垢をこじらせてバカも同然の主人公ムイシュキン公爵と、薄幸をこじらせて宿命の女にされてしまった美女ナスターシアと、ナスターシアに惚れて是が非でも自分の女にしたいラゴージンの三角関係だから、どんなにディテールが端折られようと、ムイシュキン公爵とラゴージンが初めて出会う冒頭の列車のシーンからラストの修羅場に至るまで、ラゴージンの見せ場はたっぷりとある——ムイシュキン公爵と友情を育むシーンやら、ムイシュキン公爵を脅しあげるシーンやら、ムイシュキン公爵を介抱するシーンやら、「あら、『白痴』って実はBLだった?」と苦笑いしたくなるほどに。

 

 が、そんな心の余裕(?)も第3話まで。最終回のラスト15分、ラゴージンがムイシュキン公爵に話しかける長台詞には、『白痴』の結末を知った上で聴いている私でさえ、恐ろしいやら悲しいやらで心底震え上がった。

 

 あとで確認してみたところ、ドストエフスキーの原作小説では、ここはムイシュキン公爵とラゴージンの対話になっている。が、このラジオドラマでは、ムイシュキン公爵は恐怖のあまりまともに言葉も出ず喘ぐのみで、その結果、ラゴージンがほとんど一方的にムイシュキン公爵に話し続けることに。要するに、ロジャー・アラムなラゴージン目当てて聴いている私にとっては、『白痴』のクライマックスシーンで猛烈に美味しい改変が施されている、ということ。うふふふ、ごちそうさまでした♡

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