映画 ヘヴンズ ストーリー 公式ブログ ~ヘヴンズ一家10年日記~
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世直しじゃー!! - こんな時代に瀬々敬久特集 - 予告編

予告編です。

3月6日~12日
新宿 K's cinemaへ!

世直しじゃー!! こんな時代に瀬々敬久特集 監督コメント


若い頃、70年代の終わりから80年代初頭にかけ自主映画とピンク映画で次々と若い監督たちが新しい映画を作っていた。映画が何かを変えるのだと思った。そこには「変革」があるのだと思った。自分も同じ旗を振りたいと思った。その頃読んで夢中になったのが「秩父事件」(井上幸治)、東アジア反日武装戦線について書かれた「狼煙を見よ」(松下竜一)。「明治の圧政政府」や「国家の暴力」に抵抗した人々の話だ。90年代にピンク映画でそれらをモチーフにした。一方で90年代は新しい犯罪の時代だった。「人が人を殺す」ということを描いた。0年代になって『ヘヴンズ ストーリー』を自主で作り、その問題を掘り下げようとした。10年代は『菊とギロチン』で再び「変革」について考えた。
たとえ身を窶(やつ)していても、映画にはまだまだ「変える力」があるのだ、そう思っている。回顧することなく、現在形として。
今、こんな時代だからこそ「世直しじゃー!」なのだ。  

                         2021年2月9日 瀬々敬久

 

ということで、チラシです。


 

3月瀬々監督特集開催! 『ヘヴンズ ストーリー』DCP版を初披露!

先日お知らせした、新宿ケイズシネマでの「瀬々敬久特集」。
プログラムが決定しました。
2019年に最後の35mm上映を敢行した『へヴンズ ストーリー』は、DCP版を初上映! 3/6(土)と3/10(水)の2回です。 毎年、フィルム上映を楽しみに通っていただい方々、こちらも、お見逃しなく。

特集は、学生時代の8mm作品から『菊とギロチン』まで、計11作品。 
昨年は、『糸』。今年は、『明日の食卓』、『護られなかった者たちへ』とメジャー話題作目白押しな瀬々監督のインディ系作品集です。

 

長引くコロナ。広がる格差と分断と不寛容。世界がなんだか「いやな感じ」になっている2021年だけど、あきらめるのはまだ早い! 

ってことで、
         世直しじゃー!!
           ―こんな時代に瀬々敬久特集―
    2021年3月6日(土)~12日(金)  at 新宿K’s cinema

              http://www.ks-cinema.com/movie/zeze2021/

 

                                    現代群盗伝(公開題:未亡人 喪服の悶え)1993

 

■上映作品

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ヘヴンズ ストーリー   

2010|278分|製作:ヘヴンズ プロジェクト|配給:ムヴィオラ|脚本:佐藤有記|撮影:鍋島淳裕、斎藤幸一、花村也寸志|出演:寉岡萌希、長谷川朝晴、忍成修吾、村上淳、山崎ハコ

家族を殺された幼い娘、妻子を殺された若い夫、一人息子を育てながら復讐代行を副業にする警官、理由なき殺人を犯した青年、そしてその青年と家族になろうとする女性。彼らを中心に、20人以上の登場人物が、複数の殺人事件をきっかけにつながっていく…。得体の知れぬ憎しみが覆う世界に向けて、日常の中にある「罪と罰」というべき大きな命題に挑み、復讐の先にある再生を描ききった、全9章4時間38分の大叙事詩。公開から10年を経て初のDCP版上映。

3月6日(土) 3月10日(水) 両日とも12:30~ (途中休憩あり) 

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菊とギロチン

2018|189分|製作:「菊とギロチン」合同製作舎|配給:トランスフォーマー|脚本:相澤虎之助、瀬々敬久|撮影:鍋島淳裕|出演:木竜麻生、韓英恵、東出昌大、寛 一 郎

大正末期、関東大震災直後の混沌とした社会情勢の中、急速に不寛容な社会へとむかう時代。かつて実際に日本全国で興行されていた「女相撲」の一座と、実在したアナキスト・グループ「ギロチン社」の青年たちが出会い、「自由な世界に生きること」を夢見て、それぞれの闘いに挑む――。時代に翻弄されながらも、歴史の影でそれぞれの「生きる意味」を模索して、世界に風穴をあけたいと願った若者たちの、アナーキーな青春群像劇。 

https://kiku-guillo.com/

3月7日(日) 3月12日(金) 両日とも14:30~

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わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です

(公開題:「禁男の園 ザ・制服レズ」)

1992|61分|製作:国映|配給:新東宝映画|脚本:瀬々敬久|撮影:斎藤幸一|出演:岸加奈子、蒲田市子、林由美香

教師の由紀と関係のあった生徒・真理が消息を絶つ。彼女は爆弾魔の健と同棲していた。宮澤賢治にインスパイアされ、賢治の「春と修羅」と「東アジア反日武装戦線」の結合を夢想して作ったという。なんと切なく美しい!

*デジタルリマスター版での上映  R18

3月7日(日) 13:00~

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迦楼羅の夢

(公開題:「高級ソープテクニック4 悶絶秘戯」)

1994|62分|製作:国映|配給:新東宝映画|脚本:羅漢三郎(瀬々敬久、井土紀州、青山真治)|撮影:斎藤幸一|出演:伊藤猛、栗原早記、下元史朗

郁夫は団地に住む美重子をレイプして服役し、出所後に彼女と瓜二つのソープ嬢に出会うが…。瀬々、井土、青山3人の共同脚本で、伊勢の斎宮をヒントにソープ嬢を考えるという神話的スケールで中上健次的な世界観を描こうとした。郁夫役の伊藤猛の狂気と再生の鮮烈。

*35mm英語字幕版での上映 R18

3月8日(月) 13:00~

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トーキョー×エロティカ

2001|77分|製作・配給:国映、新東宝映画|脚本:瀬々敬久|撮影:斎藤幸一|出演:佐々木ユメカ、石川裕一、佐々木麻由子

90年代半ば、ケンジは毒ガステロで死亡。97年、その恋人ハルカは売春の相手に殺される。2002年、死んだケンジとハルカは再び出会い、新しい物語が始まる。地下鉄サリン、東電OL殺人などの事件を題材に、世紀末と新世紀を跳躍し遡り、再生を感じさせる重層的な作品。

*35mm英語字幕版での上映 R18

3月8日(月) 14:30~

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End of The World

(公開題:「すけべてんこもり」)

1995|65分|製作・配給:国映|脚本:瀬々敬久|撮影:中尾正人|出演:河名麻衣、川瀬陽太、泉由紀子

逃亡中の若い男女。女が里子に出した息子を取り返そうと島にやってくるが…。火山噴火前の三宅島でロケを敢行。溶岩で埋もれた大地が宇宙のごとき異世界。瀬々作品常連の川瀬陽太はこれで初出演。ラスト、キャメラに向かって問いかける川瀬の突き抜けた存在感が見事。

*デジタルリマスター版での上映  R18

3月8日(月) 16:20~

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ユダ

2004|113分|製作・配給:ユーロスペース|脚本:佐藤有記、瀬々敬久|撮影:斎藤幸一|出演:岡元夕紀子、光石研、本多一麻

映画美学校から生まれた企画「映画番長-エロス番長シリーズ」の一編。ドキュメンタリー作家の”私”、「ユダ」と呼ばれる性同一性障害の少年、心と体に傷を持つ謎の女の三者が錯綜する彼らの数奇な運命…。本作で初起用した映画美学校出身スタッフ、佐藤有記(脚本)、今井俊裕(編集)、海野敦、菊地健雄(助監督)が、のちの「ヘヴンズ ストーリー」につながる。2004年映画芸術ベストワン。

3月9日(火) 13:00~

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なりゆきな魂、

2017|107分|製作・配給:ワイズ出版|原作:つげ忠男|脚本:瀬々敬久|撮影:鍋島淳裕|出演:佐野史郎、柄本明、足立正生、山田真歩、三浦誠己

戦後間もない頃のバラックで暴れる無頼漢サブの愛と別れ、偶然に男女の争いに巻き込まれ衝動的に殺人を犯しまう老人たち、花見で偶然に出会った男女が殺し合いにまで発展してしまう様子を凝視する初老の男、バス事故に運命を翻弄される被害者遺族たちなど、孤高の漫画家・つげ忠男の作品集「成り行き」「つげ忠男のシュールレアリズム」収録の4編に、瀬々監督によるオリジナルストーリーを混在させた、不条理が極まる異色作。

https://nariyukinatamashii.com/outline/

3月9日(火) 15:30~

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少年版私慕情 国東 京都 日田

1982|80分|8mm|マルチプロジェクト上映

22歳、京大時代の自主作品。8mm映写機3台を駆使し瀬々本人が即興映写するという上映形式で、知られざる日記映画の傑作とも。出奔した母のイメージを探すロード・ムービーでもある。フェリーの波頭に瀬々自らのぎこちないナレーションが重なるだけで詩情に泣ける。この頃から、瀬々の風景は特別だった。

3月11日(水) 16:30~

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現代群盗伝

(公開題:「未亡人 喪服の悶え」)

1993|62分|製作:国映|配給:新東宝映画|脚本:瀬々敬久|撮影:斎藤幸一|出演:佐野和宏、石原ゆり、葉月蛍

瀬々版「河内山宗俊」!ゼネコン汚職と戦うエロ坊主!?明治時代に起きた民衆蜂起「秩父事件」の秩父困民党を現代のピンク映画に導入するという離れ技に驚かされる。秩父のロケーションの中に立ち上がる民衆の姿に泣ける。葉月蛍の愛らしさも見逃せない。

*デジタルリマスター版での上映  R18

3月12日(月) 13:00~

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【3.11 東日本大震災10年 特別上映】

石巻市立湊小学校避難所

2012|124分|撮影・監督:藤川佳三|プロデューサー:瀬々敬久、坂口一直

東日本大震災の避難所となった小学校で藤川佳三監督が6ヶ月あまり現地に泊まり込み、被災者と寝食を共にしてカメラを回した生活の記録。“かわいそうな被災者”というイメージだけでは括れないそれぞれの個性、共同生活でのストレスや葛藤、そして、震災がなければ交わることのなかった人々の出会いや絆が生々しく映し出されていく。日常の風景と本音のつぶやきがつまった人間ドキュメント。

3月11日 13:00~

*上映後、石巻市より藤川監督の中継あり。

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※各日トークイベントあり。 詳細は、後日発表します。

 

料金 1,300円均一(シニア1,000円)

※『ヘヴンズ ストーリー』は2,000円、『菊とギロチン』は、1,500円の特別料金

 

瀬々敬久監督『ヘヴンズ ストーリー』上映についてのお知らせ

例年12月に新宿ケイズシネマでアンコール上映を続けてきた瀬々敬久監督 『ヘヴンズ ストーリー』ですが、今年は様々な事情により延期となりました。

代わって2021年3月ケイズシネマにて「瀬々敬久特集」を開催し、その中で上映する予定です。

貴重な旧作も上映予定ですので、楽しみにしていてください。

 

2020年12月 ヘヴンズ プロジェクト

12/20『ヘヴンズ ストーリー』アンコール上映最終日!上映後トークレポート

『ヘヴンズ ストーリー』最後の35mmフィルム上映。最終日の今日上映後トークに登壇したのは当時の助監督 海野敦さん・菊地健雄さん、花村也寸志さん(撮影)、藤川佳三さん(制作担当)。
当時の助監督&スタッフが語る瀬々演出と撮影時の裏話のネタがつきないようで、たっぷ小一時間ほどのトークとなりました。


当時ロケーションを担当していた藤川さん。撮影初日からハプニング続きだったそうです。

海野さん「忘れられないのが、確か撮影初日が菜葉菜さんの雨の日のアパートでのシーンだった。あのアパートは藤川さんのお知り合いの家で、撮影直前急に大家さんに撮影を断られた。それで突然僕の家で撮れないかって監督に相談されて…!藤川さん覚えてる?」
藤川さん「忘れるわけありませんよ!!大変だったんだから。結局なんとか説得して了承してもらえました。他にもロケーション先との交渉は大変だった。瀬々さんはピンク映画やってたからか、色々無茶をすることになれてる。結構色んな人に怒られて謝っていましたね(笑)」


花村さんは今では映画『かぐや様は告らせたい』など多くの話題作で活躍されています。
当初、撮影助手として参加する予定が、結局多くの名シーンを任され、本作が撮影としてクレジットされたデビュー作となったそうです。

海野さん「江口のり子さんの出産のシーンは凄く大変そうだったよね。リアルなものを撮りたいと、病院や妊婦さんに協力いただいて。いつ産まれるか分からないから何日も交代で病院についてて。結局撮影の日の担当が花村さんだった(笑)」
花村さん「あのシーンは本当に大変でした。監督にも怒られて…でも当日は江口さんも出産に立ち会われて。演技に活かされていました。」

トークの最後には山崎ハコさんも飛び入りで登壇されました。
菊地さん「瀬々監督がハコさんに"表情の芝居をしようとしなくていい。映画は思ったらうつるから思うだけでいいんだ。"って話していて。これはいいなと思って今も現場で使わせてもらっている(笑)」
山崎さん「そうですね。瀬々さんに"表現しようとするな。映画は'思う'とうつるんだ。"って言われて。あぁ思えばいいんだ、と思って。だからこそ、あの廃墟での忍成さんとの場面では、表情をかえないけれど、実は色々なことを思って聞いていたんです。」


最後に山崎ハコさんから「この映画は、今日登壇された方々たちに支えられ、愛情をいっぱい教えてくれた作品です。今年の上映はこれで終わりますが、明日からまた小さな幸せを大事にしていきたいと思います。」との言葉があり、公開から10年、最後の35mmフィルム上映は幕を閉じました。
ご来場くださったみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
また来年、今度はデジタルでお会いできますように…✨
引き続きみなさま応援のほど、宜しくお願いします🙏💦

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