努力とは「できないこと」を克服することではなく、「できる」ことを積み重ねること
努力する子に育てたければ、「できた!」という達成感が必要
努力とは、達成したい明確な目標があってこそ、できるもの。さらに、必ず出来ると信じているからこそ、できるもの。あせって子どもを急かすのはやめましょう。急かされてもできないと、子どもはやる気を失います。「よその子はちゃんとできるのに、なんでうちの子はできないの!?」と焦って、「これくらいできるでしょ!」と追い立ててしまいがちですが、子どもだって「やりたくない」わけではないけれど、「できない」こともあるのです。
出来ないことを責めるのをやめて、出来る方法を一緒に考えてあげましょう
3歳のK樹くんは幼稚園に入園したばかり。8時には起きないと遅刻してしまうのに、毎朝お母さんが起こしても、グズってなかなかお布団から出てきません。そんなK樹くんに、お母さんはイライラ。「毎日遅くまで起きてるからでしょ! 今日から早く寝なさい!」と約束させたのですが、ちっとも守れる様子はありません。なかなか寝ない子を寝かしつけたり、寝起きの悪い子を起こしたり、お母さんにとっては、めんどうな仕事のひとつですよね。でも、「今日から早く寝なさい」と言われても、子どもだって困ってしまいます。
「寝なさい」ではハードルが高すぎます。「おやすみなさい」というところから始めよう
夜の11時近くまで起きていた子に、いきなり「8時に寝なさい」と約束させるのは、ハードルが高過ぎるのです。8時半には夕食もお風呂も歯磨きも済んでいる子なら、「じゃあ、9時には『おやすみなさい』って言うようにしようか?」と子どもに聞いてみてください。子どもと約束ができたら、まずはそこから始めるのです。「おやすみなさい」が言えたら、次は「9時にはベッドに入って部屋の電気を消す」、そして「8時半にはベッドに入る」と、少しずつ課題のレベルを上げていきましょう。
スモールステップ法で達成する喜びを知れば、惜しみなく努力する子になる
これを「スモールステップ法」と言います。ポイントは、子どもが必ず達成できるレベルまで下げてから、課題を設定すること。課題をクリアすることが子どもの自信につながり、「もっとがんばれば次に上がれる」というモチベーションを生むのです。ふだんお母さんが子どもに言っていることって、じつはお母さんが思う以上にハードルが高いんです。子どもをしつけるときは、最初からぐんとハードルを下げて子どもを見て上げてください。子どもは努力することを覚えるのです。
今日の1日1成長
スモールステップ法で、たくさんの「できた」を経験させよう
子どもの努力も1成長、ママのサポート力も1成長。