命の誕生

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先日、私の身に大きな転機があり、日々慌ただしく、気がついたら

ずいぶんお久しぶりの更新になってしまいました。

今回はそのご報告を。


この度、妻が無事に出産いたしました。

3130gの元気な男の子で母子共に健康です。

命を繋げた喜びと、人の親になる不安と、命の誕生という神秘的な体験と、

いろんな事が頭の中を駆け巡り、泣けてきました。

何より元気な子で良かったと胸をなでおろしている所です。



立ち会い出産させて頂きましたが、

生まれた瞬間、あたりをキョロキョロしていたのが印象的でした。

一説によると生まれた瞬間は目が見えており、その後、一旦視覚は失われ

今度は徐々に見えてくるとのことでした。

そして、へその緒を切らせてもらいました。妻の体から一人の人間としての船出を

私自身が行えた事で一層の責任を担う覚悟ができたと感じました。

その後、助産婦さんの説明のもと胎盤を見せてもらいました。

母親の精神的な変化まで胎児に感じさせる胎盤はとても不思議なものだなと思いました。

分娩後、2時間程分娩室で横になっているのですが、その間二言目には

「腹減った」とわめく妻に、妻の母が「ドトール」の「さつまいもパイ」を買ってきてくれ、

分娩室内で「さつまいもパイ」をでガッついていました。

おそらく、分娩室で、分娩台の上で「さつまいもパイ」食べた人は妻が初だろうなと

勝手に推測してきました。

ちなみに入院説明書にそもそも「食料品のお見舞い」は禁止させておりますので。

皆様はマネしないでね。



いつも葬儀の現場で、故人とのお別れのお手伝いをしている私が、

一人の人間の誕生に立ち会えた事はとても感慨が深く、また、とても不思議に思いました。

死にゆく命があれば生まれてくる命もある、その当たり前のことに改めて

気付かされました。


生まれてきた結果として死があるわけで、子供を産むということはそれを

両方同時に与えたことになるわけで、結局それは、生まれてから死ぬまでの間の時間を

与えたことになるのかな・・・なんて、いろいろ考えると自分自身も死ぬまでの間、生きなきゃと

強く感じました。


ちなみに、妻が入院していた病院の産科の隣の病棟に緩和ケア病棟があります。

病室から帰る時には必ず目に付く配置です。

病院の看護師さんへ聞いてみても、意図的に配置しているのか

たまたまそのような配置になったのかはわかりませんでしたが、

「生も死も一緒」という病院側の暗黙の主張に感じられ

とても示唆に富む病院だと感じました。


米山友介