「「日航123便墜落 遺物は真相を語る」 青山透子 著 河出文庫」
著者は元客席乗務員で、1985年8月12日に起きた御巣鷹山での日航123便墜落事故で先輩を亡くしています。青山さんの最初の著書「日航123便墜落の新事実」から、さらに地道な調査をした結果が書かれています。日航123便墜落事故については、外的力が原因で墜落したこと、そして、証拠隠滅が図られたらしいことを突き止めます。青山さんは、自衛隊による国産ミサイル開発の誘導プログラムのデータ取り中に何らかの不測の出来事があり、それが垂直尾翼に11トンもの異常外力を生じさせ、それが墜落の原因になったのではないかと推定しています。
また、自衛隊及び国がその証拠隠滅を図ったのだろうと考えています。証拠隠滅の根拠として、青山さんは、現場に残された遺物からかなりの量のベンゼンと硫黄が検出されたことを挙げています。
飛行機の燃料であるケロシン(灯油成分)には、ベンゼンも硫黄もほぼ含まれていないはずです。ジェット燃料を作る際に硫黄は極力除去されますし、ベンゼンが含まれるとしたらガソリン成分で、ケロシンではありません。
だから、青山さんは、ガソリン成分を主体とした何らかの武器で、遺物が焼き払われたのではないかと推定しています。
ベンゼンは確かにガソリン成分だけど有害なので、普通のガソリンにはなるべく混入しないように精製されていたはずなので、武器かどうかはわかりませんが、普通のガソリンとは違うけれど同じように揮発性のあるもので焼かれたのかもしれないと僕は思いました。
墜落の原因を特定するためにはフライトレコーダーがあればいいわけですが、いまだに公開されていません。
また、DNA型鑑定第一人者として法医学の世界で五十年間、様々な冤罪事件や未解決事件に科学的分析の立場から真相を求め続けてきた押田茂實氏が写したビデオテープも、群馬県警に任意提出した後、返却されていないのだそうです。
この本は、森永卓郎さんの「書いてはいけない」で紹介されていたので読んでみました。
真相はフライトレコーダーと押田氏のビデオテープで解明できるのに・・・。
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