Aimerの歌声は声帯結節からの再生という話
マライアキャリーも声帯結節があったんだってね。
歌い手なら、喉が壊れるリスクと背中合わせで
もがきながら再生する中で歌声の深みを得る。
ミックスボイスという技術があっても
深みや個性を心底出したければ地声って重要なんだと改めて思った。
Lemonを当時はめちゃくちゃ感情乗せれたのに
ミックスボイスなんか覚えて歌ってみたら、なんか感情というか心が上手く乗せれなくて、歌えるけど何か歌い心地が足りない。
腹式は当たり前だけど、胸式の胸からつまり心から出る声っていう意味でも地声は感情に近い。
腹式呼吸から出る分は存在感に近い。
音楽って自分にとって
やり切れない感情や、好きな人に愛を伝えたくてもがいたり、そんな想いに溢れたものだから、好きな人に歌いたくてたくさん覚えたよ。
でもそれが壊れた時に歌えなくなった。
それから人と一緒に歌うことを通じて
上手く歌えるようになりたいと
ハモったり、共鳴する時が気持ち良くて
失ったものを思い出すような
歌の中での一体感が人との繋がりを取り戻すような
そんな感覚が心を再生していくことに気付いた。
壊れて消えた未来も記憶も
新しい曲を歌う度に新しい未来が生まれていく
マジで10年ちょっと分は壊れちゃってたからね
その前の友人とカラオケした時に
20代の感覚が戻ってきて
帰りの車で本気で歌ってたら
心臓がバクバクいって締め付けられて
高速道路運転中だったから死ぬかと思った(笑)
まぁそんな訳で自称20代半ばに戻った訳です。
しかも世間ではY2Kブームで結局世間も20代の頃のリバイバルなんだわ、奇遇にも。
そのまま歳を重ねるも良し
もし人生が壊れたなら
再生して生まれ変わったように生き直すのも良い。
消えない傷も歪みもあって良いと思う
それすら個性、独自、特別
声帯の傷が声を枯らして
声にならない声を出すなら
それはそれで傷と一緒に歌えば良い
仮声帯も鳴るし、倍音も増えたりする。
そもそもミックスボイスだって
呪怨ボイスみたいなエッジボイスが基礎になる時点で
枯れた声が生み出した技術だろう。
ストレートに声が出なくなった時に
どうにか声を出そうとして出た声が
ボイトレで再現されてる技術の多くはそう。