さて、イスラエルは、ユダヤ教で、ホロコーストの後に、安全な国を、と建国された歴史があります。

そして、ホロコーストメモリアルデーの後には、

独立記念日。無事に第二次世界対戦が終わり、小さくとも自分たちの国が持てたことを、お祝いするのです。

どんな宗教にも、メンターである、キリスト教であれば、牧師さんがいたり、神父さんがいたり、ユダヤ教であれば、ラビがいます。

たいていの宗教では、男女は、別れていたり、女性は男性と同等の資格はありませんでした。

ユダヤ教の世界も、女性のラビは、現代にいたるまでいなかった、はずでしたが、実は、アイシュビッツで、ガス室で亡くなった女性の1人、

レジーナ・ジョナスは、初めての女性のラビだった、といいます。

厳しいホロコースの社会情勢の中、私生活のないほどに、人々の相談にのり、力づけた、ハートの人であった、といえるでしょう。

私はラビになる、と幼い頃から言っていて、その才能を認め、サポートするラビがいて、彼女は、女性には閉ざされていたユダヤ教の学問の扉を開いた人だったのです。

誰でもが知っている、夜と霧、のフランクルは、強制収容所からの、ホロコースト・サバイバーで有名でしたが、何故か、この女性のラビの存在に言及したことはなく、レジーナ・ジョナスは歴史から、全く消えていたのです。

ホロコースト、というのは楽しい響きではありません。アンネの日記のアンネと、その家族も、バウハウスのアーティストも、強制収容所で亡くなりました。沢山の子供たちも。テレジンの子供たちの絵画展に行った時には、15000人の子供たちのうち、生き延びたのは100人。愕然としました。

それでも、最後まで、人に光を与える人々がいました。強制収容所の子供たちに、絵を教えていたフリードル先生、このレジーナ・ジョナスという女性のラビも、そうであったでしょう。

この人たちは、ハートの人であったに、ちがいありません。

ハート瞑想、が現実の世界を、魔法のように変えるという訳では、ないかもしれません。

例えば私も、ひどい病気だったときに、ハート瞑想で瞬く間に治ってしまった、ということもありません。

今すぐに、別れて未練のある彼が、戻ってくる、というのでもありません。

けれども、ハート瞑想を重ねて、練習しているうちに、ある時気付きます。あなたが周りを見て、感じる感覚。

あ、いまハートにいないな、という気付き。

それもまた、ハートから見守って行く。

病気で入院した時にも、ハート瞑想は病気と共にいることを、助けてくれました。

今、ハート瞑想を子供たちに教え始めているグループがあります。

そして、各地でハート瞑想会の輪も広がりつつあります。

ハート瞑想を知れば、ホロコーストも、戦争もなかったのではないかと、つい、考えてしまうのです。

さて、

行方不明だった猫ロッシーが帰ってきたのは、

ハートの信頼を試されましたが、幸運でした。