インドのプネーにある、
OSHOリゾートという場所を訪れたのは、
2000年の年末。

サラリーマン生活を一区切りして、
インドに赴いたのは、
その年の秋に、ラサタと、アジータが主宰した、
マンガラのワークショップに参加したのがきっかけでした。

初めてのムンバイのエネルギーに、
くらりとしながらも、
木漏れ日の美しい、和尚リゾートへのツアーに
参加したのでした。

その時にご一緒した、広島の画家の方が、
当時ミラと、沖縄のインスタレーション的なワークショップを、されていたか何かで、
本来は中途参加の出来ないコースへの参加が、
認められたのです。

もう、20年近く前でしたから、
ミラもまだ40代だったかもしれません。
サラサラの長い髪で、
とても若いような、魔女のような、
そして、さっぱりとした口調で、
キレイに描こうとか、何色で組み立てようとか、
そういうことを忘れて!
と言われた時は、正直どうやって?
と思ったものです。

ある夜は、真っ暗な部屋で、
キャンドルの中で描く。
そのあと、キャンドルも消してしまう。
そんなワークショップがありました。

あるいは、自分が好きな樹の、エネルギーを描く、というような。
もしかしたら、それはただ、樹を描く、
という事だったのかもしれませんが、印象として、かたちを追うのでは無い、という感覚だけが、今も残されているのです。

昼の樹と、夜の樹とを描いたような気がします。

そして、そのミラのアート作品の美しさに、
圧倒されたものでした。

さて、2017年に、OEJBOOKSから、
そのミラの本の出版が予定され、
その矢先に、ご本人が、南アフリカの海での、突然の事故で、亡くなられました。

何年か前に、ミラを迎えての、
ポットラックパーティに声をかけていただき、
私は仲良しと、下北沢を彷徨って、みんなで食べれそうなものを買い、会場に向かいました。

その時のミラとは、10年以上ぶりでしたが、
何だか時が止まってしまったかのように、
2000年の頃のまま、細くしなやかで、
ひらひらと軽やかに動き、話すミラがいました。

これは、和尚アートユニティーのページから

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そうして、
美しい本は生まれました。 

その出版を記念して、
そして追悼のセレブレーションが、
下記の日程で行われます。

ミラの出版記念イベント&セレブレーション
日程 2017年10月21日(土)
時間 14:00~20:30 (開場 13:30)
会場 東京 品川
費用 3,000円(通訳込み)/どのパートから参加しても同料金
定員 50名

持ち寄り歓迎の、音楽あり、ダンスありの、
たのしいパーティになると思います。



ここのところ、すっかり描いていませんが、私は絵を描くのが大好きで、絵本作家になろうと思っていました。

19才の頃に、パステル画家、渡辺藤一氏に憧れて、その画家本人に、直接教えていただける幸せに恵まれました。

その渡辺藤一氏のパステル画を、子どもの頃初めて見て、恋に落ちた時のように、ミラの絵を見たとき、うつくしい、と思いました。

そして、こんなに美しくて、まるで計算尽くされたような、色や、構図だと感じるのに、これが、かたちを追うのも、色を追うのでもなく、瞑想から、ということが、信じられない思いでした。

瞑想であるからこそ、の美しさなのでしょうね。

これからも、ミラが生きていればきっと、新しいうつくしい瞑想アートの作品を、次々と発表されていた事でしょう。
とても残念でなりません。

このセレブレーションでお見送りしながら、
私たちは、わたしたちそれぞれの 
art of life を、続けてゆきましょう。

MIZUHA