今年も確定申告の季節がやってきた。今般帰省したのはこの作業が主たる目的だ。公的年金をもらいながらも会社勤めをつづけている親のための確定申告だ。今年度は大病を患い入院もしていたため、医療費もかなりの額になるだろう。

今までは所定のフォーマットに数字を記載していく公式支援Webツールを用いていたが、最後は紙に印出して公民館の臨時窓口に提出していた。税金はコンビニ払い。

今回はe-Taxを利用することにした。マイナーカードもあるし、利用しない手は無い。簡単に手続きできまっせーと言ってはいるが、そのへんは日本国のシステムである。過度な期待はしていない。

簡単といっても、事前準備はけっこう面倒だ。マイナーポータルとe-Taxを紐付ける必要もあれば、マイナーポータル用のChrome拡張機能の更新なんかも必要だった。年に1回しか使わないシステムのために拡張機能を入れっぱなしにするというのが心地よいものではないが、まー仕方ないわな。


ログインの際、マイナンバーカードの読み取りを求められた。パソリをつないで読み取らせる。読み取り精度はばつぐんだ。そこはさすが公式、いっつあそにー。

ただ、同じ暗証番号を何度も何度も何度も何度も何度も入力させられるのにはウンザリした。

マイナーカードには4種類の暗証番号があるのも煩わしい。2〜4は同じ番号でも良いとのことだが、それぞれ異なる番号で登録している猛者は何パーミルいるものだろうか?

  1. 署名用電子証明書暗証番号
  2. 利用者証明用電子証明書暗証番号
  3. 住民基本台帳用暗証番号
  4. 券面事項入力補助用暗証番号

また、「利用者証明用なんたら暗証番号を入力してくれ」といきなり言われても、漢字が多くてどれやねんになる。どうせ番号が振られているのだから、指示する時も「2. 利用者証明用云々を入力してくれ」と、番号を併記すれば迷うこともなかろう。こういうところなんだよな。そもそも暗証番号の名称を意識する必要があるのはお役所の方だけだし、「暗証番号2」とかでもいいんだよな。


入力は基本的に去年と同じようにしていけば良い。

年金にも所得税がかかるのは二重課税のように思えるのだが、このへんはシステムの計算を信用せざるを得ない。余計に取られているような気がしてならぬ。

なんなら支給する時に控除して、差し引き額だけよこせばいいのに。

医療費の申告が最も面倒くさい。マイナーポータルを見るとかかった医療機関および薬局の明細を閲覧することができる。しかしこのデータを確定申告のために引っこ抜くことはできないようだ。そもそも11月までしかないので流用できないってことなのかな。

仕方なく、公式Excelフォーマットをダウンロードして、逐一入力していく。医療費か薬代かを選択するのにプルダウンを用いているが、それなら選択肢をプルダウンにしろよめんどくさいとか、ケチをつければキリがないのでやめとく。

入院費は保険と相殺させるのね。むしろ少しプラスになっていたりもしたが、月々安くない保険料を払っているわけだし、儲けたぜーという感じにはならんな。面会謝絶で個室に入った時の差額分は控除の対象外であることに気づくまで、何度も見参する羽目にもなった。

Excelフォーマットをアップロードすることで、確定申告データとして適用される。

午後8時くらいに作成を始めたものだが、終わった頃には翌日になっていた。取られる税金の額が容赦なさすぎる。これが政治屋のパーティーに使われると思うとたまらんな。

で、その翌日起床後に最終チェックをし、登録済みの振込指定口座を選択し、関係書面は送信ボタンをぼちっとなして税務署に送りつけた。多分これで終わりのはずだ。少し心配。

書面はPDFとして、うちでも保管する。

やはり全然簡単ではなかった。せいぜい、書面の提出と納税が自宅からできて楽になったよくらいの恩恵(まぁこれも小さくはないが)くらいだ。

自分の確定申告をする日は来ないだろうな。