下請け系中小ソフト屋に勤めて結構経つ。そろそろ思考が追いつかなくなってて厳しいところがある。定年までは勤め上げられないだろうが、行けるところまで行こうとは思う。

 

今までいろいろな大企業に派遣されて作業をしてきた。今もまたとある大企業に常駐してあれこれやっているところである。どこだという話までするといろいろめんどくさいことになりかねないので伏せるが、自社での作業とは違って作業環境も相応に良い。PCのスペックはどうにかならんかのうだけど、そこはどうにもならないそうなのでいいや。

ちなみに、派遣社員といっても2種類ある。中小企業に正社員として籍を置き派遣契約として他社に飛ばされる形態と、人材派遣会社に在籍するケースだ。儂の場合は前者で、その中小企業では正社員である。給料クッソ安いけど。

派遣契約は派遣先の企業の指揮下に入り、直接作業指示を受ける。成果ではなく労働時間で(派遣元が)もらえるお金が増減する。請負契約というのもあり、こちらは労働時間ではなく成果で一定の金がもらえる(細かいことは契約による)。SESはあんましようわからんので割愛。

 

そんで本題。その派遣先の会社における特典のようなものも享受できる。各社様々ではあるが、以下のようなメリットはある。

 

・作業スペースが広い

 言い換えれば弊社が狭いんだけど、テレワークが制度化されたおかげで弊社も作業スペースはそこそこ広くなりはした。ただ、今の職場では27インチモニタを2台並べてもなおスペースがあるほど広い。広くても机上にあれこれ物を置くのはNGだがね。物置のような机の人もいるけど。

 

・社員食堂の利用

コンビニ弁当だと保存料やらなんやら入っていて、毎日食うものとしては不安感がある。その点社員食堂は栄養バランスも考慮されており、レストランと比較すれば割安である(しかし500-750円と少々お高い感じはする)。野菜もしっかり摂れる。但し鶏肉は地雷。どこもなんか臭みがあるのよね。

今はテレワークが流行っていて出社する人の数が抑えられているため、メニュー種類も抑えられている。派遣の人は利用不可というところはなかったな。ところによってはそこの社員だと割引になっていたりもするようだが。

 

・業者がやってくる

今はこういうご時世なので来てくれなくなったが、以前は定期的にいろいろな業者がやってきて、セールなんかしていた。お菓子メーカーだったり、傘だったり、チーズだったり、県物産展だったりといろいろ。値段は安そうに見えたけど、スーパーのほうが安かったこともありなんとも言えぬ。

大企業は一定の社員数がいるため、商売になるっつうこったな。

 

・自販機が安い

これは大企業に限ったことではないが、自販機業者と契約することで飲料を安く買える自販機を設置することができる。売上は業者持ちなので会社が得られる利益は「所属社員が飲料を安く買える」以外にないのだが、このメリットは大きい。ワンコインで缶コーヒーを買えるのは嬉しい。

巷の自販機で160円も出して茶を買う行為が馬鹿馬鹿しくもなる。

 

・備蓄食料の放出

大企業(だけではないかもだが)は災害に備え、一定の食料を備蓄している。賞味期限が近づくと、放出をしてくれる。お持ち帰りOKだ。中には袋を持ってきて必死にたくさん持ち帰る者もいたりするが、限度は大事。

賞味期限は残り2ヶ月くらいはあるけれど、さらに1年くらいはいける。しばらくは個人的な備蓄食料となる。

こればかりはタイミングですな。

水や湯で戻す米飯がメイン。たまに水やロングライフなパンを備蓄しているところもあった。

 

・カレンダー

年末になると売店で社のカレンダーが発売される。プロパー社員も関係なしで、欲しけりゃ金出して買えである。といっても3桁なのでかなり安い。外部には販売されないものも多く、レアリティは高い。ネットオークションに転売する阿呆まで出る始末。でも売れちまうんだよこれが。株主ならタダでもらえるところもあるみたいですな。

毎年、弟さんからは富士通の「世界の車窓から」カレンダーを頂いており、感謝しかない。

 

 

・休暇が取りやすい

最近の大企業なんてほぼホワイト。休暇は許可制ではなく、「休みます」とメールを投げて宣言すれば休める。「急で申し訳ございませんが」というフレイズを添えれば明日でもOK。長期休暇の場合は事前に根回しが必要なのは当然だがね。これもまた限度はある。

派遣さんだと最低労働時間が契約で定められており、下回ると会社に入る金が減るケースもある。2週間休むぜヒャッハーは流石に無理。っても有休ならば社員の給料まで減らされるわけではないし、そこはしったこっちゃない。知ったこっちゃないけど、こっそり賞与や昇給に響きかねない。

 

・○○(大企業名)で働いてると自慢できる

嘘は言ってないし。

 

・他社の派遣社員と交流できる(場合がある)

人見知りなのであんまり交流できないんだけど、波長が合った場合は飲みに行ったりもしていたな。色々と刺激になった。新橋で酔っ払うサラリーマンという体験もできたのはいい時代だった。今は飲み会自体が忌避される時代となり、戻らないだろうなぁ。

 

イントラネットを見ると、社員向けの意識付け情報なども掲載されている。社長ブログを公開している企業もある。そういった情報から気づきや学びができれば大企業社員レベルになれるんだろうけど、なかなか忙しくて読み耽る時間が取れない。時間を取って読むようにはしたいんだけどね。もちろんその会社も各情報について公開範囲は定めている。アクセスできない情報も多々あるのは仕方がない。

業務ノウハウやバグ管理なども得られるところは多いが、有料サービスを惜しむことなく利用していたりして、未だにZOOMを使っている弊社にはハードルが高いな。

業務情報は持ち出せないが、ワークフローやマインド的なものは持ち出して自社に反映させることができるといいんだけどなぁ。弊社もそこそこ大企業病的なものが出始めて風通しが悪くなってきているので、提案しようにもどこに上げれば良いのかわからずなかなか難しいところもある。