乗り鉄の朝は早い。
0540起床、0625に朝食を取り終わり次第チェックアウト。ホントに寝るだけの宿屋だったな。
外はひんやり。薄暗い。0636日の出なので夜が明けたばかりだ。
駅構内にも恐竜さんたちはたくさんいる。
今日からは、どこでもきっぷの有効期間内となり、特急自由席なら乗り倒せる。乗り倒せると言っても、特急が走っていなければ意味はないんだけどね。
15分前からホームでぼうっと待つ。他に人はいない。
敦賀行き普通列車(ガラガラ)を見送る。これに乗ると鯖江あたりで特急に追い抜かれるらしい。運転士の引き継ぎが行われ、列車は再び走り出した。その様子を見送っていたら、敦賀から来た列車の運転士に話しかけられた。
儂が今ぼーっと待ってる乗り口は、次の特急ではドアがない箇所とのこと。なんとまあ。ありがとう敦賀からの運転士。
指定席車の列に並び、車内を移動して自由席車に入った。自由席はガラガラだった。勝った。
今朝は霧が出ていた。列車の運行には影響しなかったが、ところにより深かった。
山にかかる低い雲。趣深い。
遠くに山が見える程度の関東平野の民なので、山が近い風景は新鮮だ。
福井駅から敦賀駅に向け、北陸新幹線はずっと延びている。着々と完成に向かっているが、架線はまだ張られていない。
それにしても、こんな長距離をずっと高架で作っていくのだから金もかかるだろう。落ちたお金は土建屋に行くわけで、儲かる人がいるわけだ。地元民は犠牲になるのみ。
敦賀以西はどうなるんだろうな。天橋立アクセスがけっこう不便なので、舞鶴ルートでいいんじゃないかね。
下車10分前、車両両端の座席だけは充電可能であることを知った。今日も長旅になるし、少しでもチャージしておいた。
敦賀駅。
小浜線に乗り換え。中間扉はダミーなのが特徴。秩父鉄道の急行と同じやね。
ダミーだけど窓なし戸袋まであるため、窓の配置は酷い以外の言葉がない。向かい合わせになった席の窓の部分がちょうどその戸袋まで部分。
こんな作りになっているのは、3ドア車の223のガワを流用したためらしい。ひどいね。
1両ユニットの両運転台電車は珍しいのだが。
車窓風景は田園と海が代わる代わる。リアス式海岸なので、海が出てきたなとカメラの準備を始めるとすぐ山になってしまう。
さすがに2時間は飽きてしまうな。
東舞鶴〜西舞鶴はオールグリーンの113が生き残っている舞鶴線。こっちも2両編成だ。
西舞鶴駅からは北近畿タンゴ鉄道もとい京都丹後鉄道だ。
天橋立という最強クラスの観光地を持ちながらも巨額の赤字を出している。福知山~天橋立は黒字なのかもわからんが、西舞鶴~豊岡は怪しいな。
乗り換え時間4分で、
・丹後鉄道のホームまで階段経由で移動
・ここまでのJR切符を確認、認証
・天橋立までの切符を購入(1人待ち、現金のみ)
までやってぎりぎり間に合った。どうせ始発なんだから10分は余裕持たせて欲しいな。
そういうとこだぞ。
乗車率3割はつらい。
天橋立へ行くのに小浜線から舞鶴線でというマニアなどほとんどおらず、福知山線から特急で行くのが定石だ。
天橋立駅到着直前に見事な紅葉が見えた。
下車後、鉄印を得たあとはまずここに来てみた。
いやー、こういうところは京都だな。例のBGM(My Favorite Things)が脳内に流れる。
リフトか何かで天橋立を俯瞰できる山だか丘だかに行けるんだけど、観光客が多いため行列必至。そこまで時間は無いので諦めた。
天橋立の松並木の入口付近をうろつく程度にした。対岸までは2.6キロ、往復5キロちょいだ。ガッツリ行くならせめて半日は欲しいね。
パトカーは、「これからまもなくここでマラソン大会があり通行止めになる」という旨を広報していた。
よりによってこの日にやんのかよ。ここでやんのかよ。
道を逸れると、砂浜がある。
波が寄せては返す。波はいいねぇ。頭を空っぽにできる。海が珍しくて仕方の無い埼玉の民なので、何時間も見ていられる。
カニやら海鮮丼やらの観光地価格に引いたので、軽めに宮津竹輪で済ませた。串に刺さった焼きたての竹輪を食ってる人らもいたが、この袋入り竹輪は3分の1の値段だ。地酒も買っちゃうよね。
ご時世がご時世なので列車内での飲食は自粛。駅前のベンチで頂いた。おっさんやな。
宮津ちくわ、出汁っぽいいい味がして美味かったな。機会あったらまた食べたいと思う。そのへんのスーパーでしれっと売ってたりしないかね。栃尾の油揚げも実家(埼玉)近所のスーパーにあってびっくりしたこともあった。ご当地ものも今は通販で気軽に買えちゃう時代だもんな。
どう見ても水戸岡車にしか見えない水戸岡車で豊岡へ向かう。
入線時は混雑しまくっていたけれど、天橋立駅でみんな降りた。 そりゃまー降りるでしょうよ。天橋立だぞ。
田んぼ、集落、そして背景には山という典型的な日本の原風景を眺めつつ、居眠りしつつ豊岡に到着。
豊岡はカバンとコウノトリで有名ですな。
ここからは山陰本線に乗り換え。タラコ生きとったんかいワレ。
ここものりかえ時間は厳しいが、JRの切符を買う必要がないので余裕はあった。
乗客は高校生が多いな。部活帰りか。
実家のように寝っ転がってくつろぎすぎてパンツ見えそう系女子高生もおる。見えたところでしょうもないけど、もうちっとどうにかならんかなはしたないとは思う。 しばらくして何かに気づいたかのように、ストールで隠していた。寝っ転がらなければいいのに。・・・いや見てないですって。
小浜線あたりから除雪車や除雪機をよう見かけた。
雪とは無縁の関東の民なので、除雪車も珍しい。豪雪の中を乗り鉄してみたいものだが、降ったら列車も止まるよね。
餘部鉄橋では撮影に失敗した。タイミングを取る必要がある場合はスマホで撮っちゃダメだな。やっぱりカメラは国産よのう。動画撮影にして、あとでコマ送りしてスクショという方法にすればよかった。
そんな余部駅にはたくさんの観光客がいた。鉄橋の一部を歩いて渡れもするし、一度は降りてみたい。90分も持つかどうかが懸念点ではある。
新温泉町という、無さそうで実在する町にある浜坂駅で下車。終点でも乗り継ぎが1時間待ちだ。
もともと温泉町という町名の町が昭和初期からあり、平成の大合併で浜坂町と合併して新温泉町になりましたとさ。なんとわかりやすい。
おんせん県より歴史があるわな。
鉄道グッズの展示館が併設されており、少し時間をつぶせた。旧餘部鉄橋の一部(切れ端)も展示されていた。
⚫今日の結果
・京都丹後鉄道