書名 医者が「言わない」こと
著者 近藤誠
発行 毎日新聞出版
2022年7月5日
医者が「言わないこと」に興味があり手に取りました。
健康診断は、保健治療のガイドラインに沿った病気を作り出していることは実感しています。
高血圧に基準を変えるだけで、一挙に患者が増えるので医療機関としては、「金のなる木」ということは間違いないことです。
病名をつけられて、薬で治るのであれば良いのですが、検査結果の基準値内にコントロールされているだけです。
高血圧や高脂血症は、食事療法や運動療法で完治することはあるのですが、医者は具体的なやり方を教えてくれる訳ではありません。
病院で、病気を診てもらう時には、この本に書いてある病名の内容を確認して治療方法を選択した方が良いですね。
現代の医療に不安に思っている方にお薦めの本です。
著者紹介 巻末より
1948年生まれ。1973年、慶應義塾大学医学部卒業後、同年、同医学部放射線科に入局。79〜80年、米国留学。83年より同大学医学部放射線科講師となる。がん放射線治療を専門とし、乳房温存療法のパイオニアとして知られる。2021年、「抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、がん治療における先駆的な意見を、一般人にもわかりやすく発表し、啓蒙を続けてきた功績により、「第60回菊池寛賞」を受賞。2013年、東京・渋谷に「近藤誠がん研究セカンドオピニオン外来」を開設し、膨大な患者の悩みに寄り添い、また患者本位の治療を実現するため、医療の情報公開を積極的に進めている。著者にミリオンセラーとなった『医者に殺されない47の心得』、『患者よ、がんと闘うな』、『眠っているがんを起こしてはいけない。』ほか多数。
目次
はじめに
第1章 人間ドックは「病気」をつくる場所
まねる国がない、日本特有の人間ドッグ
日本から始まった人間ドック、世界はどうみたか?
フィンランドの試験では、総死亡数が46%増
心臓病が増えてしまった
職場や市町村の健診も。日本だけの「奇習」
「近藤先生、検診受けないと、懲戒処分もありますが・・・・」
がん検診に「効果がない」は、学者たちの共通認識
子宮がん検診導入で死亡率が上昇した
欧米ではがん検診を廃止しようとしている
検診を拒んだ医師は、比較試験のデータを知っていたのか?
第2章 なぜ医者は、事実を「言わない」のか?
立花隆氏ーーー あの瞬間、近藤理論は正しいと、認識した
立花さんだから開けた、がん専門医の本音
担当医のウソを検証する
医者が告げる「余命」の意味とは?
「抗がん剤は効かない」となぜ医者は言わないのか?
死ぬ直前まで抗がん剤をやめない、医者の習わし
医者は知っている、手術すれば「がんが暴れる」事実
がんは生まれると、すぐ転移を始める
CT検査を受けると、がん発症リスクは16%増す
第3章 正しい「医者との付き合い方」
データが示す、こう医療サービスの代償
医者がストライキをすると、葬式が減る
日本ではコロナ禍以降、総死亡数が3万人減
日本で顕著な医療システムの欠陥
健康についての自己評価は、世界で最低レベル
なぜ日本人は、健康評価が低いのか?
寿命を延ばしたければ、不要な病院通いと、クスリをやめる
正しい「医者との付き合い方」6つの着目点
ダメ医者だとわかったら、どうするのか?
第4章 高血圧薬は使わないほうがいい
血圧を下げると、なぜ脳梗塞になるのか?
降圧剤の2大副作用とは?
基準値を超えていても、「病気」ではない
患者数を増やすため、「病気」に格上げされた高血圧
総コレステロール値が低いほど、総死亡率は上がる
自覚症状がなければ、糖尿病は治療してはいけない
生活習慣病のクスリは、全部やめていい
降圧剤をやめて戻った数字こそ、あなたの最適値
第5章 中高年のガンは、ふつうの「老化現象」
欧米より数倍多い、日本の「早期胃がん」発見件数
病理医はなにをみて、がんと”診断”しているのか?
がん検診では転移を防止できない
「休眠がん」を、手術で暴れさせてはいけない
放置しておけば、自然に消えてしまうがんがある
がんはなぜ、消えてしまうことがあるのか?
検診で発見させる胃の「早期がん」は、転移しないものが多い
なぜ、がんは転移するのか?
早期がんは、身体の中にできた「イボ」と同じ
第6章 医者から、がんと告げられたら
胸部エックス線撮影は、発がん率を上げてしまう
CT検査は、エックス線撮影の300倍被爆すると知っておく
がんと告げられた! その後、医者から言われること
がんのステージは、どう決められるのか?
医者から手術を告げられたら
手術後の、我が身を守る知識
手術を断ったら、どうなるのか?
医者が言う「余命半年」に騙されてはいけない
第7章 病院では安楽な最後を迎えられない
尊厳を保ちたいなら、リビング・ウィルを準備する
感謝の気持ちは、必ず言葉にして伝える
病院の死亡診断書に、「老衰」と書かれない理由
高齢者の肺炎死は、苦しくない
セデーション(鎮静)をされたら、二度と目を覚ますことはない
自宅で緩和ケアを受けるのがベストは選択
中村仁一医師の見事な最後
第8章 世間に溢れる「健康法」のウソ
「推奨値」に沿って減塩すると、短命になる
ひとつの食材を、大量に摂ってはいけない
BMI30以上と19以下は、死にやすい危険域
最も優れている運動は「スクワット」
「免疫力」をうたうものは、すべてインチキである
あとがき