落雷のときの物凄い音と光に怖い思いをしたことはありませんか?
その落雷、どのように発生するのかを簡単にいうと…
①積乱雲のように厚みのある雲が上昇気流や重力によって動きが生じ、雲内部で激しく摩擦しあうことで巨大な静電気の塊が+(プラス)と-(マイナス)に分かれます。
②雲の中で静電気が生じると、+と-に分かれた静電気(分極)が片方の極を求めて雲の中で放電します。
③この静電気の量が限界に達すると、大気をはさんだ地表との間でも放電して落雷となります。
④落雷時の電気エネルギーが光や音のエネルギーに変換され、光(稲光)や音(稲妻)となって現れます。
冬の乾燥した季節に金属製のものに触ろうとすると、静電気によってパチパチっとなる(スパーク)ことがありますが、雷はそれと同じなのです。
雷が落ちていなくても空がゴロゴロ鳴っているときは雲の中でスパークが起きているというわけです。
そういうときは落雷の予兆と言えるかもしれません。
上の図にもあるように、雷の中で静電気が発生すると、雲の地表面側(下方)が-になるので、それに引き付けられるように地表面は+になります。
雷から身や建物を守る為の設備として”避雷針”があります。実はこの避雷針は、地表面が+になることを利用して何重もの「仕掛け」によって落雷の危険を防いでいるのです。
避雷針の仕組みについては、次回ご説明します。