光が消える。 声が消える。 体が消える。 記憶が消える。寒い。寒い。寒い。寒い──。 | 『TMダイエット〜T理論と気功で頑張らずに痩せる!?』

『TMダイエット〜T理論と気功で頑張らずに痩せる!?』

東京・新宿にて、「まといのば」公認でダイエットを中心にセミナーを開催しております。ブログにてそのお知らせをしております。

先日のオンラインセッションで、クライアントからおずおずと「気軽にメッセージや相談を送ってもいいものですかね?」といった旨のことを聞かれました。

 

ご本人にもセッション中にお伝えしましたが、もちろんOKです!気軽にフィードバックや質問、相談など送っていただければと思います!!

 

ただこのブログでも受講生の方はフィードバックや相談などお気軽にどうぞと繰り返し書いているのに、何で遠慮するのかなと思っていたのですが、その理由がおそらくわかったように思います。すなわち、僕たちはコミュニケーションを積極的に取ることを躊躇するようにここ数年でさらに抑圧されてしまっているということです。

 

不要不急の外出や会食は控えよといったメッセージが3年前には執拗に繰り返し流されてしまっていますし、繰り返されると僕たちはそれを事実と違っても正しいことだと勘違いしてしまう傾向があるため、自然とそれを受け入れて認知を歪められてしまいます。その結果としてさらに僕たちは自分の殻に閉じこもるようになり、コミュニケーションを厭うようになります。

 

 

またそれは今後メタバースの技術が発達し民主化されていくことでも加速していくとされています。全部ひとりで済ませられる時代がもうすでに来ているのです。

 

「まといのば」本家主宰はメタバースはコミュニケーションのツールとして有効な一方、SNSと同じでエゴを肥大化させるとおっしゃいます。

c.f.アメリカでは精神科医のことをShrinkと呼ぶんです。妄想で大きくなった脳を小さくしてくれる仕事 2023年01月22日

(引用開始)

メタバースはEgoを肥大させやすいのは、今のSNSがEgoを肥大させやすいのと同じです。

滑りやすい坂の上で踊っているようなもので、滑り落ちるのは不可避です。うまく自分でコントロールできないのであれば、そのコミュニケーション回路を断つしかないと思います

(引用終了)

 

それに加えてこれまたすでに来ているホワイト社会(©︎岡田斗司夫)がゴールも情動も漂白してしまっています。

 

 

c.f.ゴールが漂白され、情動が漂白される社会を先取るべく、まず解毒を進めブラック社会から卒業しよう! 2022年02月02日

(引用開始)

ですが、ここ数年は、「ゴールは特にありません」という感じの方が増えています。むしろ明瞭なゴールがある人が希少種になってきました。そのゴールは別に言語化されていても、されていなくても構いません。明瞭に情報空間に(心の中に)あれば良いのです。そしてそれをメンターもクライアントも認識していれば良いのです(しばしばメンターが先に分かっていて、クライアントがあとに続く場合もあります。でも認識できずともクライアントさんは、その隠れたゴールに突き動かされて行動しています)

(引用終了)

 

今日自分より10個下の女の子と話していたときに、その子がふと「喧嘩したことがない」と言っていました。僕は驚いていると、「トラブルになるのが嫌だし、嫌なことは自分が我慢すればいいから」と続けて、さらに驚いてしまいました。

 

本家主宰がおっしゃる通り、若い世代から未来に適応していっているなと思います。それは良くも悪くも、です。

 

苫米地理論においてもいわゆる情動は髪の毛のようなもので娯楽の対象とされます。なので社会がホワイト化していくのはいいことではあります。だけどその一方で、僕たちを現状の外に駆り立てる社会的情動も漂白していっているのかもしれません。

 

社会的情動とは抽象度の高い情動のことで、いわゆる愛とか、狂気とか、惻隠の情とか、義憤に駆られてといったものもそうでしょう。その社会的情動がないと僕たちは現状の外のゴールを目指したり、他者に機能を果たそうと動き出しません。

c.f.もし人類が全く摩擦力のない世界に住んでいたら、ニュートンの運動三法則はもっと早く発見されていた 2022年12月26日

c.f.思わず吹き出してしまいました^_^ 秀逸な表現ですね。 情動は情報空間の摩擦力であり邪魔をすると 2022年12月27日

 

そのような未来と社会的状況を踏まえて、抽象度の低い情動は娯楽にしてホワイト社会に適応し、反対に社会的情動は高めていく戦略と戦術が僕たちには要求されます。ただそれは人と積極的にコミュニケーションを取ることを抑圧され、メタバースに閉じ込められエゴを肥大化させられ、情動もゴールも漂白させられてしまっているいまの時代にどれだけ有効かはわかりません。

 

でも、何とかしなければなりません。そうでないと映画「すずめの戸締まり」で描かれたように、常世より深いところにある辺土(リンボ)に閉じ込められてしまうからです。

 

草太さんは、三本脚の子供椅子に座っていた。座ったまま、自分が口に出した言葉を思い返していた。さっさと元の姿に戻って、教師も閉じ師も両方やるよ。──でも、と草太さんは思った。でも、俺はもう。もしかしたら。既に。  そう考えた途端に、体ががくんと重くなった。ふいに重力が増したようだった。腰が椅子の座面に押しつけられ──体の重さが一点を越えた瞬間、ぼこん、と泡が弾けるような感触で座面が消えた。

「……!」  

落ちていく。沈んでいく。驚いて上を見上げると、そこには椅子に座ったままの自分が見えた。疲れたように背を丸めて椅子に座り込んだまま、じっと目をつむっている。抜け殻のようなその姿はぐんぐんと遠ざかり、やがて溶けるように暗闇に消えていく。ああ、遠ざかっていく、と諦めるように彼は思う。彼はもう受け入れている。望んだことではないけれど、そういうものかと受け入れている。やがて地平線の彼方に、赤く燃える町が現れる。それはずっとずっと遠くにあるはずなのに、目を凝らすと細部までが克明に目に入る。ごうごうと燃える火を背景にして、折れた電柱や、積み重なった乗用車や、割れた窓で揺れるカーテンや、燃えながら風に舞う洗濯物なんかが、精巧なミニチュアのようにくっきりと見える。見えるのに、その街もただ視界を通り過ぎていく。あそこにすらいけないのか、と彼は思う。では俺はどこに行けるのか。そこはどれほどの辺土(リンボ)であるのか。色も感触もない透明な泥水の中を落ち続けながら、草太さんは世界から切り離されていく。彼と世界とを結ぶ大切な糸が、一本または一本と、順番に切れていく。

光が消える。

声が消える。

体が消える。

記憶が消える。

寒い。寒い。寒い。寒い──。

そして、最後の糸がぷつんと切れる。

(小説「すずめの戸締まり」)

 

僕たちヒーラーの仕事は、そのような辺土に沈み込んでいる人たちに、言葉を投げかけ、もっと気持ちいいところ、楽しいところ、喜ばしいところ、清々しいところがあるよと呼びかけることだと思います。また痛みや苦しみも生じるけど、生きる実感が確かにあると伝えることだとも思います。

 

というわけで伝えさせていただきます。

 

不要不急の外出をしましょう。マスクを外しましょう。人と会って話しましょう。映画館に行きましょう。美術館に行きましょう。舞台を見に行きましょう。

 

隣の人に機能を果たしましょう。

 

 

抑圧から解放され自分の心身と漂白されつつある社会的情動を取り戻しましょう。そしてゴールを設定し他者に機能を果たすのです。

 

それが巡り巡って自分を生かすことになります。まさしく、情けは人の為ならず、です。

 

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