モブキャラがまさかの人気で新しい特典の主役になるようです(^o^)
びっくりですね〜
新海誠監督のコメントを読むと、本当に芹澤くんは「まといのば」本家主宰の分析通りMobキャラなんだなと思います。
詳しいプロフィールが全く明らかになっていない芹澤について、「もっと知りたすぎる!」といったファンの声を受け、新海監督が掌編小説を書き下ろし。新海監督は「映画公開後に多くの方から『芹澤のことをもっと知りたい』という感想をいただけたのは、予想外の喜びでした」と振り返る。「ヒーローではない芹澤は、観客に近しい立場のごく普通の大学生です。しかし彼の大学生活にもまた、現実の我々と同様に様々な困難や悩みがあったはずです。その彼の日々を、草太との出会いを中心に短編小説として書きました。皆さんからの声に背中を押される形でこのような機会を得たことを、とても嬉しく思います」と、コメントを寄せた。芹澤の人生、草太との関係などが明かされ、彼のさまざまな魅力が詰まった1冊に期待が高まる。
新海誠を監督の中でもやはり芹澤くんはMobキャラのようです。
ヒーローではない芹澤は、観客に近しい立場のごく普通の大学生です。
そして特典の小説を書き下ろしたのは、観客からの声があったからだと書かれています。すなわちその声がなければ書く予定はなかった=モブキャラだということです。
皆さんからの声に背中を押される形でこのような機会を得たことを、とても嬉しく思います
僕たちみたいにwant toで生きることやゴールに忠実であること、そして他者に機能を果たすことを教育されていると芹澤くんのあり方には呆れるしかありませんが、多くの観客の方にとっては大人気のようです。だからこそ特典の小説まで新たに書き下ろされました。
本家主宰は芹澤くんはMobだと分析する一方で、彼なしでは興行が成立しなかったとおっしゃいます。
c.f.ふいに苦笑するように環さんは言う。そのずっと背後には、雨を吸い込み続ける暗い海がある。 2022年12月09日
(引用開始)
芹澤くん人気の凄さを感じさせてくれました。
映画館でも二度ほど芹澤くん人気を肌身に感じましたが、、、
芹澤くんはMob中のMobです。
彼がいなくても物語は成立します。
でも、彼なしでは興行が成立しなかったでしょう。
晴れの日は良いけど、雨のときは最悪な壊れたオープンカーなのです。見た目だけが良さげです。
中途半端な優しさは冷酷であるより害悪。
たとえば、サダイジンに憑依された(と監督に認定された)シーンのあとで、泣きながら助けを求める環さんに対して芹澤くんは何と考えたでしょう、、、。
勘弁してくれよ
です。
こういう男。
(引用終了)
芹澤くんが多くの人にとって人気というのは、多くの人が彼に自分を見出すからでしょう。すなわち皆自分自身をモブだと思っているということです、ってこれも本家主宰の受け売り。
村上春樹の主人公の超劣化版のような感じです。村上春樹の小説の主人公たちはまだボロボロに苦しんだり何かを失ったりとまだ人生を生きているのでマシですが、芹澤くんのように傍観者で他人に無関心だと何も感じることなく生命時間が終わってしまいます。これはマズイ。
少なくとも僕たちはちゃんと自分の欲望やwant toはもちろん、様々な感情を抑圧したりスルーすることなく向き合わなければなりません。そうでなければゴールを達成するとか機能を果たすとかは不可能です。
というわけで僕たちはクールな傍観者はやめて、真摯に自分のwant toに向き合い、そのプロセスで訪れる様々な痛みや感情を避けずに向き合いましょう。それを乗り越え血や肉に変えていくためにも気功は大きな助けとなります。
そしてきっと誰もが自分のwant toや欲望に対して忠実だった記憶を持っているはずです。
個人的でかつしょうもない話で恐縮ですが、幼稚園生のときどうしても当時観ていた特撮モノのロボットのおもちゃが欲しくて、当時住んでいた埼玉のイトーヨーカドーかどこかのおもちゃ屋で母親に対してゴネまくったことがありますww
ゴネまくり買ってくれないと帰らないとおもちゃ屋で大騒ぎをした結果、渋々買ってもらった記憶があります。物心ついたあとで一番古い自分の欲望に忠実だった記憶です。まあそれはテレビを通じて埋め込まれた欲望だったかもしれませんが、それはまた別の機会に。
だから少なくとも僕自身は自分の欲望に忠実だった記憶は物心つく頃からありますし、きっと多くの人が似たような記憶があるはずだと勝手に思っています。
ちなみに本家主宰は小学校に上がる前から宇宙物理学に魅せられて雑誌ニュートンを読んでいたそうです。自分との知性の彼我の差にもはや笑うしかありませんが、頭のいい人は、アインシュタインのようなケースもありますが、大概は幼い頃から頭がいいものだなと思います。
c.f.脳はコンピューターのようなもの。部品が壊れたら、動かなくなる。そこには死後の世界も天国もない。 2018年03月15日
(引用開始)
小学生かその前だったか、科学者になりたいという僕の夢を知ってか知らずか、理系の父方の叔父が自分のコレクションであった雑誌ニュートンを全て譲ってくれました(まだ初代編集長の竹内均さんが全然お元気だったころです)。立派なフォルダに入った雑誌ニュートンがいくつもいくつも並んで壮観でした。
小学校に上がる前には宇宙物理学に魅せられていたので、読むものに困らず非常に助かった記憶があります。知に飢えているときは図書館までの道のりが遠いもので、手元にあるのは最高です。
(引用終了)
さて子どもの頃は欲望や情動に忠実になってジタバタしていれば親か保護者がその欲望を叶えてくれたかもしれませんが、僕たちはもういい大人です。聖書にあるように、僕たちは幼子のようにするのはやめにしたはずです。
私は幼い子供であったとき
幼い子供のように語り
幼い子供のように考え
幼い子供のように思いをめぐらした
ただ 一人前のものになった時 幼い子供のことはやめにした
(コリント書13章)
c.f.私は幼い子供であった時、幼い子供のように考えた。一人前になった時、幼い子供のことはやめにした。 2022年11月14日
ただ僕たちは幼子のようにするのはやめたけれど、自分の欲望に従いゴールを達成したいと考えます。
ではどうすればいいか?
それはその爆発しそうな欲望や情動を制御してエネルギーに変えていくことです。そのエネルギーを何に使うかというと、シンプルにひとつ上の抽象度に上がるためです。
ひとつ上の抽象度に上がることで、それまではランダムに見える現象も、ひとつのパターンとしてフカン(俯瞰)してみることができます。そうすると先が見通しやすくなり、その欲望や夢を実現しやすくなります。
前回も紹介した漫画「サマータイムレンダ」にもこうあります。
怒りとか悔しさは……フカンしてこそ…武器になる
爆発しそうな(社会的)情動を制御し、自分の欲望や夢を実現するために使って行きましょう。そのためには、いつの間にか社会的洗脳で抑圧され漂白されてしまった欲望や激しい情動を取り戻す必要があります。それを可能にするのが気功です。
僕の個人的な観察であり所感ですが、その人の過剰な論理性を担保するのは、その人が抱えている社会的情動・情念だと思います。それが僕たちの夢を実現したり宇宙や他者を書き換える元となります。
なのでそれの元となる端的な欲望はなんとかして失地回復しなければなりません。中華SFの「三体」にもこうあります。
「人間性をなくしたら、われわれは多くのものを失う。しかし、獣性をなくしたら、われわれは全てを失う」(三体Ⅲ『死神永世』)
c.f.人間性をなくしたら、我々は多くのものを失う。しかし、獣性をなくしたら、我々は全てを失う(三体) 2021年06月11日
僕たちはかなり欲望や情動を抑圧され漂白すらされてしまっていますから、まずは気功の施術を通じてそれを取り戻しましょう。その上で取り戻したそれを使って、ひとつ上の抽象度に上がってより整合的に宇宙を把握し、自分や他者の夢を実現しやすい方向に移動していきましょう。
原始仏教やN・N・タレブが裕福な仏教徒とも称した古代ローマのストア派のように情動を失くしてそれに囚われないようにする思想や立場は重要ですが、なかなか実践が難しいように思います。なので僕たちは逆に端的な社会的情動や情念を肯定してそれをうまく操る方向を模索しましょう。
それを近代哲学の世界で最初に言い出したのがデカルトで、その後にアランやラッセルが続きます。
c.f.もし来世があるなら、私の飼っている犬になりたい。幸せで、穏やかで…そして気楽な人生でしょうから 2018年07月26日
(引用開始)
アパテイアとは、パトスが無いということです。情動が無いということです。
この立場は重要ですが、実践が難しい。
もう少し折衷案が欲しいと思い、情動を消さずに、むしろ情動という馬の良い御者となるというのが、デカルト、アラン、ラッセルたちの考えかと思います!
(近代哲学の中で最初に情念を肯定してみせたのがデカルトです)。
(引用終了)
僕たちも彼らに倣って自分の爆発しそうな情動を巧みにコントロールして自分や他者に益するようにしていきましょう。気功はそんな僕たちの大きな助けとなります!
ゴールが見つかりづらいのは、もしかしたら欲望や情動が抑圧されて漂白されてしまっているからかもしれません。逆にいえば抑圧を解除し漂白されるのをやめれば、ゴールやwant toを思い出すということです。
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