気功やヒーリングで幸福になりたいと願う方も多いかもしれません
気功で自分の問題を解決したいと願い、それを実現するために気功を習うのはアリです
ただ次に課題になってくるのが、その問題を解決した先を見据えるということです
気功を習得することで問題をあっさり解決できたり、あるいはセッションでお話しする中でその問題は実は問題でないことに気付いたりしたら、すぐに次のゴールを設定する必要に迫られます
ここでいわゆる幸福とゴールの関係について考えて見ましょう
結論を先にいってしまうと、いわゆる幸福とゴールはなんの関係もありません
それどころかいわゆる幸福とゴールは対極にあるものだとさえ僕は考えます
一度でもゴール設定をしたことがある方はご承知の通り、ゴールは設定できたときは嬉しいものですが、しばらくするとそれが今現実でないことに対して強烈な欠落感を覚えます
「このゴールが現実でないことは何かおかしい」というような焦りが生まれます
しかしその欠落感と焦りゆえにそのゴールを達成するための知識を収集しようと努めたり、自分のやりたいこと(例えば舞踏とか武術とか演劇とか)の鍛錬をいつもより多く積もうとします
この欠落感と焦りとそれらを基にした行動を幸福に見えるかといえばそうではないでしょう
外から見れば何かに取り憑かれておかしくなったように見えるでしょうし、自分自身も欠落感と焦りでぐちゃぐちゃになった気がします
しかし僕たちはそうなったときにも使える気功技術がありますし、そもそも気功技術はゴールに狂っているときにどうしても回避できない問題を解決するためにあります
そのゴールに狂うプロセスをいわゆる幸福と違い本当の幸福だと思える人はドンドン気功を習得するといいでしょう
たまに教えてもらった気功技術が役立たなかったという不満(?)をぶつけられることがあります
しかし話を聞いていると、その気功技術を使うに値するゴールがない場合が多いです
自分の人生において何かを成し遂げたいと思えない凡庸な人は気功なんて習う必要はありません
逆に自分の人生に大きく期待し、自分は何か偉大なことができるはずだと根拠もエビデンスもなしに信じられる人は気功を習うとその大いなる勘違いを加速させることができます
まずは気功を習得するに値するレベルまで自分の格をあげましょう
そのためには凡庸な人間である自分と、それを強制するであろう環境や人間関係から決別し、ゴールを共有できる人とコミュニケーションを取ることです
気功は小さな幸福を掴むためにあるのではありません
気功なんか頼らなくてもちょっと頑張れば小さな幸福は手に入るはずです
それよりも現状から見れば荒唐無稽で無根拠で実現不可能そうな夢(ゴール)の世界に近づくために気功はあります
その辺は誤解せずにこのブログを読んでください