金曜日、面倒な一週間も終わり帰宅後、シャワーの様子に違和感を感じました。嫌な予感は的中、給湯器故障です。
お陰で冷水シャワーです。最初は冷水を浴びてノタうち回っていましたが、次第には “遠離一切顛倒夢想”水行のように無心になりました（冬ならとてもできなかった思いますが）。
バスルームで冷水にノタうつH＆T係長（ステラちゃんによるイメージ写真です。本物のH&T係長ではありません）
さて、今このブログでは婚姻ところの話をしてますので、愛の形というか、夫婦の形について、少し雑談風に書きたいと思います。
昨今、色々なパートナーとの在り方が出現してますね。キャリアのために自らの意思で敢えて結婚しない関係などは最近割と多いのではないでしょうか。
昔からあったのは、「一見すると何の変哲もない夫婦なのですが、よくよく聞くと入籍しておらず、ずっと同棲中というカップル」です。このようなパートナーとの関係を「内縁」と呼びます。
「内縁」は、民法の学習でもよく登場します。それは、内縁関係には、それなりの法的効果（保護すべき地位）があるからです。
内縁を、もう少し法律的に言えば、婚姻の要件のうち、実質的なものは満たしつつも、形式的なものは満たさない、即ち、婚姻届けがないものです。
ということは、少なくとも、婚姻の実質要件である、1）社会観念上共同生活といえるような関係を成り立たせる双方の意思（婚姻の意思）と、2）その意思に基づく「共同生活」が現実に営まれていることが必要です（判例）
内縁と認められれば、婚姻関係に準じて扱われることが多いです。ただし、相続や内縁関係で生まれた子の権利は、婚姻している場合とは違ってきますので注意してくださいね。
おや、典型的なO型（世話好き）の麗奈ママのマンションに友達のY子さんが訪ねて来たようですね。ちょっと覗いてみましょうか。
|
●内縁の妻の権利とは（相談を受けた麗奈ママ）
麗奈ママ、経営のことで沙姫ちゃんを自宅に呼んで打合せを終え、ようやくワインで乾杯です。すると突然ピンポーン。目を泣きはらした友人のY子がで訪ねて来ました。
Y子：あいつ（今の彼氏）、浮気してたのよ。私たち、もう5年も一緒に暮らして来たのに、私よりずっと年下の、この子ぐらいの小娘と一緒になるつもりみたい。私、絶対、絶対、絶対に許せない。
（Y子、沙姫ちゃんをチラッと見る。沙姫ちゃん一瞬うつむいて目をそらす）
ねえ、あなた、沙姫ちゃんていうの？行政書士なんですって？どうすれば良いのよ、教えてよ。あいつのこと、ただじゃ済ませないわ！
麗奈ママ：ちょっとY子ったら、落ち着いてよ。だいたい初対面の沙姫ちゃんが驚いてるじゃない。
沙姫：ああ、いえ、いいんです。あの、Y子さんと彼氏さんは、法律的には内縁関係ってことになるんですよ。
Y子：どういう意味？ちゃんとした夫婦じゃないから別れても泣き寝入りだってこと？
沙姫：いや、そうじゃなくて、その反対です。彼氏さんのやった浮気、法律的には「不貞行為」に当たると思います。そういうことされた時は、入籍してる夫婦と同じように、「不貞行為」を理由に、慰謝料を請求できるんです。
ちなみに浮気相手の小娘さんも同罪、共同不法行為ってことになります。
でも、Y子さん、ほんとに別れる気あるんですか、彼氏さんと。
Y子：もうかなり前から二股かけてたみたい。もう、とても一緒には暮らせないと思・・・（突然泣き出す）
麗奈ママ：ねえ、沙姫ちゃん、Y子は何も悪くない。何か良い方法ないの？Y子の尊厳を守る方法をおっしゃいなさい、さあ、早く！
沙姫：・・・取りあえず、彼氏側に責任、つまりが不貞行為があっての内縁関係の解消ってことになると思います。となると、慰謝料請求ができるはずです。裁判で本気で戦うつもりなら弁護士さんに相談して具体的な対策を練れば良いと思います。
内縁って、実質的には法的な結婚と変わらないんです。なので、色々と入籍してる場合の奥さんたちと同じ権利が与えられるんです。相続がらみや子供がいる時の子供の権利は微妙ですけど・・・
麗奈ママ：Y子が彼と二人で暮らしてるマンションはどうなるの？彼の名義でマンション買ってるけど、実際は二人で頑張って働いて買ったのよ、私ちゃんと知ってるんだから。
沙姫：結婚していれば離婚のとき「財産分与」ってやるじゃないですか。あれと同じことができるんです。実態は二人で稼いで買ったのなら、売却して代金折半で受け取る可能性が高いと思います。
Y子：でも本当はね、そんなお金なんて欲しくない。心が欲しいの、彼の心をもう一度取り戻したい・・・
麗奈ママ：沙姫ちゃん、何とかしなさい、これは命令よ！
沙姫：あっ、取りあえず、そういう時は、寂聴*先生読むなんてのはどうでしょうか！
Y子と麗奈ママ：●×△□！？
*作家の瀬戸内寂聴先生のこと。
|
“私は多く傷つき多く苦しんだ人が好きです。挫折感の深い人は、その分、愛の深い人になります”（瀬戸内寂聴先生の名言）
夫婦の在り方に関係するテーマとして、内縁の他にもう一つ、同性婚の問題があります。LGBTの方々などによる同性としての婚姻は現時点では認められません（下のコラムを参照ください）。
ただし、同性カップルが法的な関係を作りたい場合には「養子縁組」という手段があります（あくまでも婚姻ではないのですが）。
|
●同性婚問題：
同性婚は日本の民法や戸籍法など法律レベルではまだ認められていません。しかし、条例レベルでは東京都渋谷区が2015年4月から、同性カップルを結婚に相当する関係と認める条例「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」を施行させています。
同性間でも男女の婚姻と実質的に違いがない場合、その関係を「パートナー」として認め証明書を発給するなどし、夫婦でないからといって実質的に生活上不都合を受けないよう措置を講じています。
同性婚を認めない民法や戸籍法に関しては、市民や野党から改正の要望も出ており、今後の行方が注目されます。既に海外では合法化されている国がいくつもあり、Head＆Tail係長の個人的な観測では時間の問題ではないかと思います。
|
（MISIA風に）♪あのね、大好きだよ♪(Qちゃん/香港出身の帰国子女)
姉妹ブログも宜しくお願いします！！
●ヘッドライトとテールライトHead & Tail
https://ameblo.jp/headtail/
こちらもどうかよろしくお願い致しますね！！！
●日本政府を通じた東日本大震災義援金受付
