寒いですよね。私は寒いとなぜか食べてしまいます。同僚曰く、それは生物学的に自然な反応、要は逆に身体を温めれば食欲は抑制、ダイエットになると。

 

単純なH&T、この言葉を真に受け、さっそくランチは日高屋。『激辛大宮』なるラーメンを注文しました。

(注)なんで名前が大宮なのか気になります。どなたかご存じないでしょうか?

 

美味しい、でも、辛いです。で、あまりに辛いんで、やっちゃいました、白いご飯追加してのかっ込み。その後は凄く後悔。結局ダイエットにはなりませんでしたから笑い泣き

 

馬 馬 馬

 

 

ところで、最近、スペイン舞踊家の先生がブログでタンゴを取り上げられており、H&Tは、その美しさ、力強さに魅了されておりました。

 

そこで、少しタンゴの歌詞にも興味が湧き、訳してみることに。

 

実は、H&Tのお気に入り映画の一つに、アル・パチーノ主演、「セント・オブ・ウーマン」(1992 )があります(下図)。

 

 

盲目の失望した退役将校と悩みを抱えるその甥が数日間の旅を通じて心を通わせ、人生の確かな意義を見出す、そういったお話です。

 

詳しいネタバレを控えますので、もしもまだご覧でない方、よかったら、ぜひご鑑賞くださいませ。

 

その作品中、NYの老舗ホテル、ウォルドルフ=アストリア(あるいは近くのラウンジ)でアル・パチーノと、ガブリエル・アンウォーが、美しいタンゴを踊っております。

 

アルとガブリエルのタンゴのシーンキラキラ

 

そのタンゴこそ、アルゼンチン・タンゴの神様、カルロス・ガルデル(Carlos Gardel)の手によるあの名曲、ポル・ウナ・カベサ/Por Una Cabeza』であります。

 

ちなみにこのタンゴ、フィギュアスケートの浅田真央ちゃんも2009年世界選手権のエキシビションで用いて演じております。

 

浅田真央ちゃんの『ポル・ウナ・カベサ/Por Una Cabeza』

 

作曲したカルロス・ガルデル(1890-1935)はアルゼンチンのタンゴ歌手、俳優、作曲家で、まさにアルゼンチン・タンゴの神様的存在です。

 

カルロス・ガルデル(1890-1935)

 

彼は映画、『タンゴ・バー/Tango bar』 (1935)の競馬場のシーンで、この歌『ポル・ウナ・カベサ/Por Una Cabeza』を披露してます。

 

ある女性の心を勝ち取る闘い(結局負けるのですが)を、ホース・レースに例えて表現したのですね。

 

もう博打はしない、いや、でも、だめだ、やっぱりもう一勝負しちまう。あの女はもう諦めた、いや、でも、だめだ、やっぱりあの熱い口づけを忘れられない。実にラテンです(ラテンって男も女も子供みたいに無邪気でかわいいのよね)。

 

今回の翻訳、スペイン語としておそらくは誤りはないと思います。ですが、なにせ、ガルデルの映画は全部を見ておらず、もしかしたら解釈が正しくないかも知れません。その辺はどうか、どうかご容赦くださいねウインクラブラブ

 

ポル・ウナ・カベサ/Por Una Cabeza*(1935)

*日本語で「たった首一つの長さのところで、僅差で」の意。

作詞:アルフレド・レ・ペラ(Alfredo Le Pera)
作曲
カルロス・ガルデル(Carlos Gardel)

 

 

 

Por una cabeza de un noble potrillo

気品ある若馬はわずかのところ

Que, justo en la raya, afloja al llegar

まさにゴールの直前で走りを緩め

Y que, al regresar, parece decir

戻ってきてこう言いた気だ

No olvidés, hermano, vos sabés, no hay que jugar

兄弟よ、忘れるな、賭けなくたっていいよ

 

Por una cabeza, metejón de un día

わずかのところで、今日は大損だ

De aquella coqueta y risueña mujer

セクシーで明るいあの女

Que, al jurar sonriendo, el amor que está mintiendo

笑顔で誓っても、その愛は偽物で

Quema en una hoguera todo mi querer

俺の情熱を焚火みたいに燃え上がらせる

 

Por una cabeza (por una cabeza)

もうちょっとだったが

Todas las locuras (todas las locuras)

全てが馬鹿げたことだった

Su boca que besa

あの女の口づけは

Borra la tristeza, calma la amargura

悲しみを消し、苦い気持ちを和らげる

 

Por una cabeza (por una cabeza)

もうちょっとだったが

Si ella me olvida (si ella me olvida)

もし彼女が俺を忘れてしまうなら

¿Qué importa perderme mil veces la vida?

俺は千回死んでも構わない

¿Para qué vivir?

だって生きてる意味などないだろ

 

Cuántos desengaños por una cabeza

もうちょっとだったから、失望は測り知れない

Yo juré mil veces, no vuelvo a insistir

俺は誓う、もう二度と執着しないと

Pero si un mirar me hiere al pasar

だけど、視線が投げ掛けられれば傷つき

Su boca de fuego, otra vez, quiero besar

彼女の熱い口づけが、もう一度欲しくなる

 

Basta de carreras, se acabó la timba

競争はやめた、勝負はついたのだから

Un final reñido, yo no vuelvo a ver

接戦のゴールなど、俺はもう二度と見ない

Pero si algún pingo llega a ser fija el domingo

だが、日曜に、またレースが開かれるなら

Yo me juego entero, ¿qué le voy a hacer?

俺はちゃんと勝負しちまうだろう、仕方ないよな

 

Por una cabeza (por una cabeza)

ほんのわずかのところで

Todas las locuras (todas las locuras)

全てが馬鹿げたことになるなど

Su boca que besa

あの女の口づけは

Borra la tristeza, calma la amargura

悲しみを消し、苦い気持ちを和らげる

 

Por una cabeza (por una cabeza)

もうちょっとだったが

Si ella me olvida (si ella me olvida)

もし彼女が俺を忘れてしまうなら

¿Qué importa perderme mil veces la vida?

俺は千回死んでも構わない

¿Para qué vivir?

だって生きてる意味などないだろ

 

 

“もう、ガルデルさんたら、そんなにH&Tのこと見つめないで。恥ずかしいでしょ”(ガルデル氏へのトリビュートの1枚)

 

馬 馬 馬

 

編集後記:

ガルデル氏の写真を見て思うのですが、昔の方は、ほんと、ダンディーですよね。

 

H&Tの祖父の若い頃の写真にもボルサリーノにトレンチコート姿のものがありす。写真の裏には万年筆で日付、場所、サインまで記してます。古き良き時代ですね。

 

余談ですが、祖父の職場に慰問に訪れた高峰美枝子さんという女優・歌手がH&Tの祖父にいたくご執心で、色々マネージャーさんを通して質問をされたという話が我が家のいくつかあるレジェンド(都市伝説ならぬファミリー伝説)の一つとなっております。

 

高峰美枝子さんは昭和初期・中期を代表する銀幕のスター。この写真、いかにも女優然としたところが好きです(映画;『暖流』、『犬神家の一族』ほか 歌;『湖畔の宿』ほか)

 

¡Mil besos para todos! (by H&T)


皆さま、ハロウィンはぜひダンディ&エレガント(ギャツビーの映画の大正時代のモボ&モガな感じのあれ)に装ってみたらいかがでしょうか。怖いのばっかでなく、そういうハロウィンあってもいいじゃないですか、ねぇ音譜音譜音譜

良い週末と感染症に注意なさって楽しいハロウィンをお過ごしくださいね流れ星流れ星流れ星

 

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