今売れ筋(2019年5月現在)のsuaoki ポータブル電源 G500を買ってみた。

 先人の人柱的記事や、動画を参考に私の使い方にマッチしそうな所が購入の決めてである。
 

 先人の皆さんには、ポータブル電源全機種コレクションや、同じ機種を複数持ちで使ってる方など居てステキです!
ポータブル電源の能力を余す事なく使いこなしている方のブログや、Amazonなどのカスタマーレビューも参考になり、良い意味で人柱の方に敬意を表したいところ。
 
 私のポータブル電源使う場面は、キャンプや車中泊で、他に屋外の現場でデムパ的な測定器や無線の移動運用に使えないかと言う事で、果たして実用になる商品なのか気になった。
 
 このsuaoki ポータブル電源 G500の仕様や性能は本家webサイトやAmazonなどで参照出来ますが、これに載らない部分も重要で、なかなか重箱の隅を突つく人が居ないのである。
 
  suaoki ポータブル電源 G500の本体底面に貼付され燦然と輝くステッカー
  製造業者・性能・使用環境について記載されている、安全性や放出電磁波の基準を満たしているというPSEやらFCC等の認証を取っています。日本国内の事業者名を記載するんじゃ−なかったけ?
 その使うまで解らない性能には、使用時の電圧・波形やノズ・触った感触など様々ですが、私の出来る範囲で適当に調べてみました。
 
結 論 
1 持ち運び易さ・重さGood!
    (キャリングハンドルは、噂どおり指が掛からず最悪です、改造予定)
     改造してみた記事を載せました。
2 常識的な使用では全く問題ない
    (非常識な使い方はしないで下さい)
3 ラジオの類いの受信は、本体から離して使うこと
    (無線の受信、特に車載して使うにはノイズ対策が必要、改造予定)
4 充電器が超熱くなる
   (PSE取得しているので一応安心・だがしかしこのままではイカン)
 
 5 やっぱりsuaoki G500は良い!
(キャンプでLEDランプ2個18Wで2晩使ってみました。負荷の重い電気製品を使わなかったけれど結構役に立つじゃあ〜ないか!

    (2019年6月追記)

 
これで、商品到着3日目のプレビューは以上です。
以下は、凄くいい加減でつらつらと長く、見るのも時間が勿体ないので見ない方が良いですがご自由に!!
 
 
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1 ポータブル電源として
  持ち運ぶのを前提としている筈のキャリングハンドルの構造は、箱から取り出す時から驚きました、何処かのプレビューのとおり指が引っかからず使いにくい事この上ない感じです。
でも、取り出すと手にフィットして握りやすいです。
  ここは早速削って改造しようと思います、ついでに無駄に重いハンドルなので肉抜きを試みてみようと思います。
にリンクしました。(肉抜きは諦めました)
 
2 正弦波交流
  実際の交流波形はどうなっているのか、手持ちの測定器で測定してみようと思う。
 
 
   きっちりAC300Wで出力させています。
   使った負荷は、蛍光灯、半田ごてが3本にSCR使用の半田温度調節器を繋いで300Wに合わせ込みました、ほぼすべて抵抗系負荷である。
 
 
  上の波形は壁のコンセントから取り出したもので流石に綺麗な波形です、下の波形はsuaokiポータブル電源G500の波形です、300W出力の時です、確かに正弦波ですが歪みが有って少し残念な感じです、無負荷でも歪みが出現していて負荷が重くなると、そのまま歪みが成長してくる感じ。
  オーディオに詳しい方はこの辺の電源歪みが影響するかもと言うかと思います、でも実際の電気製品の電源回路内部で、直流を平滑して使うので特に大きな問題にはならない・かな、でも判る人には感じるんですヨ。
  測定にはアナログ式オシロスコープを使っています、この手の測定はアナログ式オシロスコープの方がデジタルオシロスコープTDS3045Bクラスより見やすい気がします。
  比較のため両方の波形の振幅が同じように見えるように、電圧のCALつまみで 合わせています。 


 

  AC電源ボタンを押した直後のAC出力の波形です。
 起動する瞬間は、電圧と波形が安定していないので繋いだ機器が誤動作する可能性が有る、AC電源をオンにした後コンセントに繋いだ方が良い電化製品が有るかも知れません。
  もちろん、矩形波インバータでは正常に使えなかった温度調節付き半田ごてもこのsuaoki ポータブル電源 G500ではバッチリ使えます!
 
  suaoki ポータブル電源 G500出力電圧は、なんとAC110V周波数は約50Hz
 
  日本国内で使われる電化製品の入力電圧は、AC100V ±10%(90V〜110V)
 なのでギリギリです。
  最近の電化製品は、AC100V〜240V迄対応するので問題にならないですが、日本国内専用品や、トランス式ACアダプターでは若干電圧が高いので発熱など注意が必要かもしれません。
  suaoki ポータブル電源 G500が出荷された状態では、60Hzで設定されていますが実験用の負荷の蛍光灯が、50Hzしか対応出来ない旧型のために切り替えています。
 
3 放射ノイズ(雑音)
  製品から出る放射ノイズ(EMI)の測定には、高価なスペアナ電波暗室
 基準アンテナなど使って測定するもので、素人の私がしゃしゃり出てくる分野ではない。
  、近くでラジオを使ったらもの凄いノイズが出ていたので、有り合わせの物でデタラメな測り方で観察してみようと思う。
 
プアーな人がやる測定回路
ご覧のとおりの酷い有様です!
デタラメなループアンテナの特性で感度の弱いところ、強いところが出現するので縦軸の電界強度は、ほぼ当てになりませんがこれでノイズが検出出来ると言うことは、それなりに強いレベルで
ノイズが発生していると言うことで間違いない!(ウソ)
 
 suaoki ポータブル電源 G500電源スイッチすべて「オフ」の状態

縦軸:電波の強さ、横軸:周波数(2MHz〜200MHz)電波暗室を所有していないので、FM放送の電波や正体不明の電波が観測されている。とにかく外来の電波が強力なので強力にATT(減衰器)を入れています。
 
面白いことに、電源スイッチを押すまで内部の制御回路が停止していてノイズを出さないと言うことです、待機電流はほぼ流れていないのかな。
 
 suaoki ポータブル電源 G500メインスイッチ
(取説で言うところの「①主な電源ボタン」)「オン」

 108MHz付近を中心にエアバンドの一部迄ノイズが分布し増加している。
 
suaoki ポータブル電源 G500 ⑤AC電源ボタン「オン」

AMラジオに激しいノイズが出る、FMラジオ帯にも若干影響を与える電化製品やラジオを同時に使う時は2m以上離すと影響は低減される。
ノイズ放射はAC出力を使っている時が最強で
USBや⑥DC電源ボタン「オン」の時もノイズは発生します。
ラジオ放送のサービス範囲内の地域や、信号が強い放送局は受信可能です。災害時AM・FMラジオで情報収集する場合注意が必要です。スマホ・地デジの受信には勿論影響無しです。
 
suaoki ポータブル電源 G500の外装はプラスチック製で軽量化されていて持ち運びに良いですが、制御回路からもノイズが放射されている事や内部のインバータやDC/DCコンバータのノイズ対策が後もう少しかと思います。でも一応ラインフィルターが入っている感じのスペクトルですが。
 
取説のページJP-62の安全警告の8行目の記載に有るとおり「本製品を改造または分解してください」と書いて有るので安全に注意してノイズ対策をしてみようと思います。(なんて自作派に良心的でしょう!)
改造は自己責任ですから故障や燃えても、取説に載っていてもメーカの責任では有りません。
 
DC12V10Aシガーライターソケット出力
DC12.8V出力で0.3A位の負荷で測定
 
バッテリー出力をそのまま出力せずDC/DCコンバータ経由なのか若干のスパイク波形が出ている、この程度なら問題は無いといえるが負荷が大きければさらに増加しそう。
この電源でオーディオを聴いたら酷い音になりそうです。
 
実際に無線機やレシーバーを繋いでみてもVHF帯のFMモードでは気にならなかったが、HF帯のSSB・AMモードだと若ノイズレベルが上がった気がする、電源ノイズ由来では無く本体の放射ノイズのためで
アンテナが3m離れたベランダの角に設置されているため本体からのノイズの影響が低減された物と思われます。車載などで物理的に離せないときには、suaoki ポータブル電源 G500の内部バッテリーから引っ張ってくるようにしないと、ノイズからは逃げられないでしょう、3.7V×3個の11.1Vなので、そのままでは使いにくい電圧ですね。
ノイズを気にすることなく無線を運用するには、
従来の鉛蓄電池が色々と使い勝手が良いと思います。
 
  2010年にハンドメイドでポータブル電源ボックスを、工具箱とバッテリー以 外の有り合わせの材料で作成しておいたところ翌年に3.11災害が発生し、現地 で情報収集する際に鉛蓄電池(12Vバッテリー)ポータブル電源が役に立ちました。
紹介は以下のリンクです。
 

AOR社受信機で情報収集していました。
4 ACアダプタ(充電器)の発熱
   ものすごく熱い!suaoki ポータブル電源 G500のLCD表示によると、充電初期は 約80Wで充電を行なっている模様ですが、ACアダプタの効率は不明ながら小さな本体で効率よく放熱もさせて貰えず能力一杯で出力しているようです。
  私が設計者なら放熱能力の70%位で、余裕を持たせようと思いますが。
  
  私が仕事用で使っている、NECのノートPCのACアダプターは、ワット数で言うと、このsuaoki ポータブル電源 G500の物より容量は大きいですが、危ないと感じ るほど発熱しません、電力として取り出す効率が良いので熱として損失する部分が少ないと言うことは、もう少し頑張って良質なアダプターを採用するべきだと思います。
  空調の効いた室内だけでなく、屋外で発発を使って充電をする見込みなので、使用条件は過酷になるので、充電器をファンで冷やすか別に電源を自作してみよ うと思います。
   ACアダプタの入力電圧範囲は、ワールドワイド仕様なので100-240V迄いける筈
 なので試しに240Vで使ったらどうなるか実験してみようと思います。
 果たして発熱は減るのか?はたまたx倍の熱になるのか?
  充電電圧等の規格が公表されていたので、充電器の自作も可能であろうと買う前に見込んでいました、入力電圧の幅が広いと応用が効くことから自作派にはうれしいところです。
 

  このsuaoki ポータブル電源 G500が届いて3日目なので十分に使っていませんが最初に使ったときのノイズが気になったばかりに色々調べて見た結果はこのような感じです。

  また、太陽電池からの充電は試していません、モーター系の負荷も試していません、電動の草刈り機を買ったら試してみようと思います。
  
 2020年9月27日追記
 超発熱するACアダプタ(充電器)をAC100Vので入力した時の電力を測って見ると安定時100Wでした。
測定に使った機材は、EC-03 エコキーパーです。
 今頃測定したワケは乗用車でDC-ACインバータFI-S263Aを使って、この超発熱するACアダプタ(充電器)を使って充電してみようとしたら、充電開始した瞬間DC-ACインバータが再起動するので変だなと思ったからです。
 このAC-DCインバータの容量は定格260W、出力尖頭値520Wですがアラームが鳴って電源が落ちるので何か原因がある筈だと言うわけで調べて見ました。
 
 乗用車のバッテリーから、アマチュア無線機の空中線電力フルパワーを出しても平気なように十分太い電線を使い配線をしているので電圧低下(FI-S263Aは10Vが下限)は考えられず、残るは突入電力かなと言う結論になりました。
 大抵の負荷には電源を入れた時に瞬間的に大きな電流が流れる事があるので、このインバータの出力尖頭値が記載されているのは親切なことです。
 この超発熱するACアダプタ(充電器)の突入電力はモーターのような誘導負荷並に5〜6倍は瞬間流れるのでしょう。
測定回路を作って、オシロスコープで過渡特性を見てみようと思いました。
 
2020年11月17日追記
G500専用の充電器を作って見ました。
家庭用電源AC100Vからと普通車DC12Vからの充電が出来ます。
 
 
お読み頂き有り難うございました。