TCHについて

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こんにちは、勤務医の藤村です。12月に入ってさらに寒さが増し、先日三重でも初雪が観測されたそうですね。これからはクリスマスや大晦日、正月と楽しい行事が盛りだくさんなので、風邪をひいて寝込まないように毎日温かくして過ごされてください。

 

さて、今日はTCHについてお話します。最近ではTVや雑誌などでも取り上げられることが多いので、TCHという言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

TCHはTooth Contacting Habitの略で上下の歯または歯列を持続的に接触させる習癖を意味します。

本来私たちはリラックスしている時は上下の歯が接触していない状態が正常です。普段から上下の歯の接触しているような癖があるとあごの関節や周りの筋肉に負担がかかり、あごの痛みや頭痛、肩こりなどの原因となることがあります。

このよくない癖は以下の3つのステップを経ることで改善されるとされています。

 

ステップ1.理解すること

食いしばりまで達しないような軽い歯の接触であっても筋肉の活動を増加させ、それが持続することによってあごの関節や筋肉への負担になることを理解することです。これが第一歩です。

 

ステップ2.気づくこと

リマインダーを用いて自分の行動に強引に気づくようにします。具体的にはメモやシールを壁や手帳に貼ったり、スマホのタイマー機能を用いてリマインドします。リマインダーからの合図があったときに上下の歯の接触がないかチェックし、歯の接触があった場合には「深呼吸」をして、自然と上下の歯が離れる感覚を感じるようにします。

 

ステップ3.繰り返すこと

ステップ2.を繰り返すことによりリマインダーからの合図がなくても上下の歯の接触に気づくようになってきます。その結果、今まで認識していた力よりも弱い力で噛んだという行動に気づくようになります。

 

ただし、まず自分のTCHを自覚していないことにはこのステップは始まりません。最近あごの痛みや頭痛、肩こりがある方はこのTCHがないかチェックしてみるとよいと思います。

 

 

参考文献

宮下裕志 痛みの特徴から主訴を解決する やさしい診査・診断学 (クインテッセンス出版株式会社)

 

林歯科医院 歯科医師 藤村