根津記念館 山梨と春 日本画大作展
日展特選受賞作家の二人 伊東正次 棚町宜弘


 11月400号で紹介した日本画家・伊東正次先生が根津記念館で展覧会をされているので伺いました。
 漆喰の壁に瓦で葺いてある塀がどこまでも続いて、長屋門が入口になっています。広々とした庭は、龍安寺の石庭の様な筋が引かれていました。点在している木々の間には水仙や鈴蘭の芽が伸び始めていました。画は八蔵という長いお蔵を改装した展示棟にあります。伊東先生は北杜市実相寺の神代桜を襖絵にしていました。長い年月を経てもなおたくましく花びらを降るように咲かせた華麗なものでした。二人展の棚町宜弘先生の日本画は岩絵具を重ねているような油絵とも見誤るもので、電車や線路、電線が銀茶色に輝いている風景が描かれていました。旧母屋にも伊東先生の襖絵が展示されていて、12枚の襖に南アルプスの宝珠寺の松の老木が長く枝を伸ばし、青々とした葉が迫ってくるような力強い大作で、鷲が凛としてこちらを見据えています。富士山と月の襖絵は月が煌煌と光って、気高く端座している富士山を輝かしいものにしています。
 常設展では、根津喜一郎氏の足跡が展示されていました。根津ピアノや手紙などの思い出の品々が並んでいました。鉄道王ともいわれ、また、多くの事業に携わり幾つもの会社を立て直したそうです。また、渋沢栄一氏と一緒に渡欧したことも紹介されていました。
清山荘の廊下はすべて畳が敷いてあり、庭を眺めますと真正面に大磯から移植された松が左右に幾重にも枝を伸ばし見事です。川のような長い池には鯉が泳ぎ、しばし見惚れてしまいました。
期間3月20日~5月7日休館毎週月曜日(祝祭日の場合は翌日)山梨県山梨市正徳寺296

 

 昼食はフルーツパーク富士屋ホテルのラ・コリーナに伺いました。甲府盆地が見おろせる高台にあり、富士山が正面に大きく見え、甲府盆地が見下ろせ、満開の桜や桃のつぼみの膨らみが華やかさを増しています。レンガ色の重厚な建物を入りますと、中央にある階段は真ん中で2つに分かれ、映画のシーンに出てきそうです。ランチはどれも優しい味で、鯛の皮が香ばしく焼いてありました。デザートはイチゴのシャーベットとショートケーキと果物でコロナ自粛中の久しぶりの御馳走でした。 
今話題の古民家を改装した丸山パンさんに立ち寄りました。土間部分を商品の陳列に改装、6人以上は入れないようになって、ソーシャルディスタンスが保たれています。メロンパンやフランスパンなどいい香りです。樫の大木にブランコが下がっていました。
 折角なので帰り道に石和の岩野肉店によりました。お肉の新鮮さはもちろんですが、珍しい調味料が並んでおり迷ってしまいました。以前4㎝もある厚切り肉を頂、トンカツにして食べた衝撃的な美味しさが忘れられなく、思わず買ってしまいました。
 春の温かい陽気と桜・コブシ・桃の花々を眺め、山梨ってとってもいいところと実感しました。コロナ対策を万全にして山梨の四季を楽しみたいと感じた5時間でした。