日大アメフト部廃部 | きつねの部屋ブログ版

日大アメフト部廃部

 昼のニュースを見ていたら、突然のテロップがでて「日大アメフト部が廃止」とあった。当然以前の危険タックル問題、そして今回の大麻薬物問題がその原因であることが廃部という選択をとったことは顕かだ。

 

 また日大執行部のゴタゴタもすべてこのアメフト部の処置に関するもので、日大にとっては宿痾といえるクラブであった。

 

 83年の歴史を持ちアメリカンフットボールを日本に根付かせた有名大学で、大学対抗では21回も優勝してきた名門アメフト部。

 

 だが強いということは日本の運動部にありがちな上意下達的な軍隊式の監督、コーチ、先輩たちが後輩をしごく、といったこともあったろうし、また寮もそういった風紀もあったろう。この度の大麻の使用者たちも上級性であったことがその証左である。

 

 そしてそれに対応しての大学執行部のゴタゴタ。作家出身の理事長と元検事の副学長との対立も互いに護るものの違いが対立にまで発展してしまった。こうしたことがアメフト部の解散に影響を与えたことは無関係ではない。甘い学生管理が招いた結果であろう。

 

 とかく大きな組織は腐る、といわれる。あまりにも大きな組織になると目が届かないこともある。会社なら個人の不祥事ですむことも大学の部活動では全体責任をとわれることもある。今回の結果はそういうことなのだろう。

 

 タックル傷害事件から、執行部総入れ替え、大麻”吸引”事件、そして後の執行部のゴタゴタ。どこか、この大組織にゆがみが生じはじめている。

 

 *  12月2日現在、この日大アメフト部の廃部について林理事長は、検討すると日大からの発表があった。