第4回 「6色の考える帽子」


(注)このブログは、NHKのスタンフォード白熱教室の内容について、①を中心に以下の目的でまとめています。
①視聴した人の復習用の記録として(そのため基本的に事実ベース)
②見ていない人には、どんなことをやっているかの概要の参考になるように
③調べものをしている人には、ティナ先生がどんな方法をどう使っているか

また、基本的に講義の流れや発言順に沿って記録していますが、一部流れを編集したり、

私のコメントは 「→」を使ってフォントサイズを落としています。



テーマ:「チーム・ダイナミクス」

学生にはいろいろな役割を演じてもらう。
今回から、最終課題に向けてのチームつくりに向けて、

効率的に、クリエイティブにできるようにすることを学ぶ。



■準備


・ウォーミングアップ
じゃんけん大戦争
勝った人は、勝った人どうしと次々とと戦う。

負けた人は勝った人の後ろに並ぶ&応援する。

(応援することで相手の名前も覚えられる)


■演習


6色の帽子」とは、エドワード・デボノ博士が提唱する創造的思考法。
思考の主なスタイルを6つに分けて考える。

(チームで仕事をする時のスタイル)
「白」「緑」「黄」「黒」「赤」「青」


緑:創造性でリードする、アイデアを創り出す人

 ⇒創造的
白:事実を重視、データ好きの人。スタートレックのスポックのような

 ⇒客観的、中立的、事実を重視。
青:プロセス重視、段取りが好きな人

 ⇒冷静、整理
黄:和を重んじる、楽観的な人

 ⇒積極的、楽観的、ポジティブな思考、つまり肯定的
黒:ダメ出し屋、問題点を指摘する人

 ⇒なんでも疑問に思ってしまう人で、否定的
赤:感情で人を動かす、直感を重視する人

 ⇒熱意、気持ちを重視。直感的


・生徒は、事前にこのテストを受けて、思考の傾向で6色の色が決まっている。
・その色に合わせた服を各自が着てきていることもポイント


(先生)自分は緑なので、ダメ出しをする黒の人の気持ちが分からなかったが、

この分類を知ってから、相手はこう考えるんだと受け入れられるようになった。
・他の人の行動原理を理解しようとする、性格診断テストの一つであり、

あまり深刻に考えず、きっかけとして利用するのがよい


課題:チームに分かれたら、自分はどんな仕事の進め方をするのか、各自で話し合うこと。
⇒お互いの仕事のスタイルを理解する


・早い段階でこれをすることが重要。

最初にどんなタイプか理解するこで、ぎくしゃくしなくなる
・最初はみんなで同じ色のリボンを付けて、同じ気持ちで仕事をする。

同調して仕事をするということ。
その後、色を変えて、混ぜて、むつかしい場面も経験してもらう。


4人一組のチームになる
分け方で、動物の写真を破り与え、パズルのピースとしてあてはまる

チームに行くように指示。
→楽しさの演出


(先生)仕事を始めるに当たって、どんな質問の仕方がよいか?
・夜型/昼型、何がイラつくか、決定のし方、一人でするかグループでするか、

リーダータイプかづうか、どんなコミュニケーション方法がすきか、など
・今ここで自分のタイプを出し切ることが大切


<振り返り>
・細かく考えるタイプと大まかに全体をとらえるタイプがいるので、補えると思った
・ミーティングの時間は短く合理的にすべきだと合意した
・チームリーダーは1人に決めるのではなく、自然発生的に現れるだろうと考えている


(先生)仕事だと上下関係があるが、学生の立場のチームのため上下関係はない。

誰が音頭を取るのか、リーダーをするのか、各自じっくり考えてほしい。


チームとして取り組む練習課題:小さな家族経営の店が大型チェーン店と競合するにはどうしたらよいか(30分)


目的:6色の思考スタイルを体験する


・まず、白のリボンを帽子に全員つけて考える。

 ⇒「事実」を掘り起こす


・次は緑の帽子をかぶる。同じ問題について引き続き話し合う。

 ⇒常識に囚われず「解決策」をどんどん出す


・その次は黄色。

みなが喧嘩をしないように、ポジティブになるように気を配って議論する。
これまで出た中で、ポジティブな点だけをコメントして議論すること。
→よりアイデアを膨らますということか?


・次は黒。失敗する要素を探す。

 ⇒「検証」

・次は赤。自分の気持ちをよく感じること。小さな店の痛みをよく感じること
→ターゲットの視点に立って共感して考えるということか


・次は青。アイデアを整理して計画を立てる
 ⇒「絞り込み」


・各自で、個人的に一番違和感のあった、嫌いな色で同じ議論をする。


・次は、各自が一番好きな色(タイプ)で同じ議論をする。


<実施後の感想>


・帽子をかぶっていても、今はどのタイプか忘れてしまうことあった。

考えないとわからなくなることがよくあった。

 ⇒別のタイプに瞬時に切り替えるの難しかったということ


・帽子を変えていった順番は、ブレストのプロセスと一致していたと感じた。

事実⇒クリエイティブ⇒アイデア出してダメ出しで検証


・みんなで同じ色の時は、議論が難しかった。

同じスタイルだから、もっとアイデアが出るはずだと思ったが、

いろいろなタイプの人がいる方が活性化した。

タイプが異なるメンバーが必要なんだなと思った。


・考え方や視点の違いがそれぞれあるということが

、帽子をかぶり取り組むことで認識できた。

・かぶる色それぞれで、ディスカッションの展開が異なると感じた。

マインドマップ的発想の時や、良い悪い点で考えるなど。

 ⇒帽子の色で議論のプロセスが変化した


(先生)全員同じ色でもうまくいっていた色はなかったか?


・緑の時は、みんなすごいアイデアが出ていた。


・全員が同じ色の帽子をかぶっていた時には、目的がはっきりしていて、

議論が発展してやりやすかった。

・最後に青の帽子をかぶると、みんなでそれまでの議論をまとめよう

という気になりよかった。


・ひととり体験した後に、自分の好きな色で議論したが、

もともとの自分の色に戻るので、各タイプの思考を体感しているため、

みんなが各自の意見を聞こうとするのでやりやすかった。


(先生)自分たちのチーム構成が、どのようになっているか理解する一つの方法。今後もこの視点を活かしてください。
→同じ一つのゴールを目指す上で効果的な組織づくりや、チームをまとめる手法である「チームビルディング」を体感したといえますね。


■今日学んだ言葉


同じタイプの人だけになると、以外と議論が進んでいかないことを発見。

逆に異なったタイプが集まると、議論が活発になった。
良いチームには、いろいろなタイプの人が必要だということが実感できた。


■ティナ先生の研究分野への質問


Q.この分野をめざしたきっかけは?
子供のころから脳に興味。人間の行動に興味。

どうして人はいろいろなアイデアを創り出すか。神経科学に進むきっかけだった。


Q.今、教えていて幸せですか?
私の興味の対象は、アイデア、テクノロジー、イノベーションに興味。

今してる内容は私の関心にぴったり。私が学生の時に受けたかった内容。


Q.学生にはどんなアドバイスを?
キャリアについて尋ねられるとき、人のキャリアは、1本のひもでつながっている

ネックレスのようなもの、という。

何かを経験すると、石が増えていき、それは各自で異なる。


Q.誰でもクリエイティブになれますか?
創造する力、その思考過程に興味。

自分はクリエイティブだと思っていない人にも興味。

人は生まれながら誰でもクリエイティブだと信じている。

環境的な要素などでクリエイティブでなくなる。


Q.このコースのユニークな点は?
手法を教えれば科学の実験はうまくいく。これは今の学校教育で教わること。

でもクリエイティブな問題解決法は教えていない。
科学の手法は新しいことを発見するためのもので、クリエイティブの手法は

新しものを発明すること。この2つの手法、それぞれが重要。



■メインプロジェクトの課題の発表


メインプロジェクトの課題:「コーヒーの新しい飲み方」を提案すること


・これから最終回に向けて、コーヒーの飲み方に関して、あらゆる観察、共感、考え方、アイデアを出してもらう
→生徒の中で、コーヒーを飲まない人が6~7割と多く手を挙げたことが意外。学生まではあまり飲まないものなのか。


・常識破りのアイデアを考えて、試作品を作ってテストすること
・画期的な飲み方を2分間のビデオでプレゼン(最終回)
・そこに至ったチームのプロセスを発表。

発明についてのストーリーと、併せて思考プロセスについて発表すること


<思考プロセスのおさらい>


1)「共感」。ターゲットになりきること=コーヒーを飲む人の気持ちになる
  7人のコーヒー党の人を呼んで、各チーム3人ずつ10分間インタビュー
→ターゲット理解のインタビューの部分で相手に共感して、ターゲットの思考が

 分かるようにするということ。
 第2回の「名札をめぐる冒険」で思考プロセスがちらっと紹介されたが、

 その時は共感を評価の後のステップと誤解していたので訂正。


2)「定義」。一つの問題を定義して、それに集中すること


3)「考察」。ブレインストーミングで画期的なアイデアを出す


4)「試作」。多くのアイデアについて、試作品を造る


5)「テスト」。人に見せて試してもらって意見を聞く
 そのあとにストーリーを語る(但し次のセッションで、ストーリーの伝え方を学ぶ)



最終課題へのステップ:コーヒー好きの気持ちを共感する


・ゲストを囲んで話し合う。コーヒーの飲み方、コーヒーとのかかわり方を聞き出す。
→生徒の質問は、Yes/Noで答えられるクローズドクエスチョンが多い感じがした。
例えば、チェーン店のようにチョコレートとか入ったコーヒーを飲みますか。味はフレーバーを入れたりして変化を付けますか
その中で、コーヒーとの出会いを教えて、は良い聞き方。自分で考えてしゃべらすオープンクエスチョン


留意点:インタビューをするときは、エクストリームユーザー(ここではコーヒーのヘビーユーザー)を中心にすること


以上です。



<私の感想>

会社の組織でも、お互いのクセを認め合いながら仕事ができると

ストレスが減るのでしょうが。。。

上司のタイプによって、その上司が理解できる人に評価が偏る経験が

自分でもありましたが、みなさんも含めて逃れられないことなのですかね f^_^;

そうだったとしても、昔はもう少し人種の偏りに寛容だった気がするのですが、

今は余裕がなくなっているということなんでしょうか。

こんな状態だと、不況はまだまだ続くなと暗い気持ちに。。。

第1回「ブレインストーミングで可能性を探れ!」http://amba.to/jUMrRU
第2回「名札をめぐる冒険」http://amba.to/iphjYQ
第3回「最悪の家族旅行を考える」http://amba.to/jXIsGh
第5回「30分で新製品を作る」http://amba.to/kNiduO
第6回「トランプで創造性を学ぶ1」心理・行動編 http://amba.to/lT2tV4
第6回「トランプで創造性を学ぶ2」振返り編 http://amba.to/m82p0l
第7回「あこがれの起業家に学ぶ」http://amba.to/qBB4FX
第8回「コーヒーの新しい飲み方を考える1」発表編 http://amba.to/rrHIWY
第8回「コーヒーの新しい飲み方を考える2」振返り編 http://amba.to/poh4aQ