NHKで放送された、『スタンフォード白熱教室』について、
その内容を記録すると共に、山口の感想や意見も交えてまとめました。


みなさんの参考になれば幸いです。
ご意見や、内容に関してより参考になる情報があればお待ちしています。


(注)このブログは、NHKのスタンフォード白熱教室の内容について、①を中心に以下の目的でまとめています。
①視聴した人の復習用の記録として(そのため基本的に事実ベース)
②見ていない人には、どんなことをやっているかの概要の参考になるように
③調べものをしている人には、ティナ先生がどんな方法をどう使っているか

また、基本的に講義の流れや発言順に沿って記録していますが、一部流れを編集したり、

私のコメントは 「→」を使ってフォントサイズを落としています。


■ スタンフォード大学白熱教室 ■
ティナ・シーリング先生(エグゼクティブ・ディレクター/起業家育成コース)

このシリーズは、困難こそチャンス! 問題解決に創造性がはたす役割を学ぶ

ことを目的としている。


第1回「ブレインストーミングで可能性を探れ!」


<私の感想>

これから毎回、いろいろなウオーミングアップが行われてきますので、

参考になるかと思います。

また今回のブレストは、スタンフォード流のノウハウがちりばめられているので、

非常に参考になりました。私はマインドマップを習得していないのですが、

やられている方にとってはアウトプットとしての使い方で参考になるかと思います。

Yes,Andは、通常の会話でも有効ですよね。是非使っていきたいです。


■ウォーミングアップ


課題1:グループに共通することを探す。その中で一番好きなことを決める
→共同作業のためのウオーミングアップと思われる


5-6人のグループに分かれる。
各自が好きなことを出し合うが、好きでない人がいてなかなかまとまらない
→自分が単に好きなものを出して聞いていくだけでは、共通することが偶然がないとまとまりにくい。
→これが目的のワークだとした場合、誰かが仕切って共通の体験を上位項目から探っていくといいのだろうか。例えば、誰もがありそうな忘れ物の体験から、おもしろい共通点にブレークダウンするとか。


<注意事項>
・正しい方法でやらないと、革新的な結果は得られない。正しいルールやちょっとした技をここでは学ぶ
・ブレストは骨の折れる作業。みんなを集めてアイデアを出せばよいではダメ。




■ブレストのルール


1.テーマを決める
まず、何についてブレストをするか


Point:適切なサイズのテーマを選ぶ
・メンバーが興味を持て、広がりがあり、熟考できるもの。そして集中して掘り下げられるものがよい。
→実際は、課題から入って「そうだ、ブレストしよう」となりがちだが、その課題をどう設定するかが重要ということ。



2.誰に参加してもらうか


Point:視点の異なる参加者を選ぶ
・次世代の車のデザインなら、誰を招くべき? 会社の人だけではなく、ユーザーや洗車をしている人も。
・どうして? 実現不可能なアイデアも必要なため。


<注意事項>
・ブレストと開発には大きな違いがある。
ブレストは可能性を探っている段階。開発は実際に実行に移る段階。

可能性の段階ではコストはかからないため実現不可能でもOK。
・アイデアの評価を早くはじめない。
アイデアの良さを失わないため、この段階ではまだ早い。



3.時間は?


Point:元気が残っている間に終わらせる
・燃え尽きるまではやらない。疲れていたら、何かが違っている。

(経験上、10分から45分くらいがよい)
→私の経験では1~2時間くらいやる/参加することが多かったが、その割にアイデアの量が

多くはなかった。やり方の工夫が必要。


Point:無理だと思うような目標を立てて望む。
・例えば、30分で500個のアイデアを出すとか。不可能に思えても、

250個出せれば、あと半分だと思える。
・また、アイデアをいったん出し切るとアイデアの連鎖がおこる。
まず出し切らせる。そして頭の中が空っぽになったら、出たアイデアを結合

させようとする。次にアイデアをひねり出すようになり、思ってもみなかった

アイデアが飛び出してくる。
→他人のアイデアにアイデアを付け加えることまではやっていたが、従来、結合までは意識して

やっていなかったと思う。
・関連ある質問を10分おきくらいにして、違う角度から考えるように仕向けるのも

テクニック。発想力の活性化のため。



4.参加人数


Point:人数はピザ2枚分
・フェースブックのメンバーが言っているそうだ。食卓を囲んで、一緒にたべられる人数が重要ということ。
・つまり、6-7人がよい。アイデアが出なさすぎず、でも全員がアイデアを出せるくらいの人数。
→調査でクループインタビューをする場合も、6人+モデレーターでするのが一般的。まとまり感とか、

全員が参加意識を持ちやすい人数かもしれない。



5.どんなペースで進めるか


Point:ブレストは、立って行う。
・座って行うのと立って行うのではテンションが違ってくる。立っていると気合が入り、アイデアを出そうとやる気になる。
→座ってリラックスしてアイデアを出すのではなく、楽しみながらテンションを上げてした方がいいということか。その方が、かかる時間も短くてすみそうだし。



6.進め方は?


Point:全員がペンを持っていること
・アイデアを参加者全員がすぐにメモできるように。奇抜なアイデア大歓迎。

素晴らしいアイデアの元になるかも。
・各自が平等な立場でいることが重要
→日本だと、KJ法を前提に各自がポストイットに書き込むブレストだったりするけど、みんなで

ホワイトボードを囲んで書き込むのとどっちがいいのだろうか。



Point:付け加えてもいい?
・但し批評はしない。自分のアイデアも。
・人のアイデアに自分のアイデアを付け加えて膨らませることで、飛躍でき、

新しいアイデアが出る。
・全員のアイデアが結合するので誰のアイデアかわからなくなる。連帯感がある

ので、自分のアイデアということもなくなる。
→自分のアイデアに固執しなくなるので、なるほど!と思った。


Point:Yes, And という。 (いいね、それで…)

・ペアで「Yes, And」の有用性を体験(30秒)
1)パーティーの企画をする But~ 相手はすべて否定し理由をいう

 ⇒否定されるの分かっていても気分が悪い
2)パーティの企画 & 相手はYes,And~ ⇒気分がいい
アイデアを膨らませて、どのグループが奇想天外な面白いアイデアになったか競うゲーム


<留意点>
・すべて書き残すことが重要。すべて書き込めて、みんなが見えること。

よってノートには書かない。
・参加者にルールの再確認は必要。事前に既成概念を破っておくことも重要

 ⇒例えば、宇宙でのパーティー企画が出てこない。
・奇想天外でも、それをモチーフにして、アイデアを活かすような実現を考えればよい。
→仕事としてブレストすると、日本人もあってか、非現実的なところへアイデアを飛ばすことに

抵抗があるが、そのままを実現しようとするのではなく、モチーフにして後から現実的に考えれば

よいと言われると、タガが外れやすくなる。



7.場所の選定


Point:動き回れるスペース


Point:天井が高いこと
・高いほど大きなアイデアが生まれやすい研究結果あり


Point:発想を刺激するものに囲まれる
・モノがあったり色味も必要。想像力を刺激するため。白い壁だけでは殺風景。


<全体と通しての留意点>
・メモや写真も撮るなど、記録しておくと。立ち返れるので重要。
・参加者は異なる視点を持った人たちで、意見出しのために参加したのであり、

意思決定する必要はない。ただし、参加者に複数のカテゴリーで投票してもらい、

参考にするのはOK。
例えば、実現性が高い/大きな効果がありそう/世界を変えるようなアイデア、

など。それぞれから選ぶことで選択肢を広げておくこと。
→アイデアの実現性を、短・中・長期や効果の大きさで整理しておくと、後からでも使えそう。



■演習


課題:「1日の時間が足りない」この解決策を考える


・アイデアを10個考えることが必要。そこから広がっていく。
・(先生)各グループの中間発表を聞いた後、現実的な解決策はあるのかと聞く。

未来の技術でもOK



<演習後の振り返り>
プロセスについて話し合う
・発想が豊かに出たか?

 ⇒話すより、各自がペンで書くことが多かった。
・立ってやること、ホワイトボードで全員が書き出しが新しかった、高揚感があった、など



<マインドマップの紹介>
・ブレスト中に考えを整理していく方法。
キーワードを中心に、枝を伸ばしてまとめる。キャラクター設定の場合、

「母」だけではなく、その人の属性情報も入れる。



課題:スタンフォード大学での経験


マインドマップを使ってブレスト。
→時間的な制約もあり、マインドマップからどうアイデアを整理・抽出するかという過程が分からなかったので、KJ法と比べてどうかもイメージできなかった。


<マインドマップの振り返り>
・放射状に整理されるため、全体像をみやすい。ブレストにマインドマップを使うとよい
・アイデアを分類しやすく、関係性が見つけられやすく、まとまりやすい。
・短所は、関係付けるので奇抜なアイデアが出にくいのでは。

関係性が見えない方が奇抜なアイデアがでやすいと感じた。
(先生)自分なりのブレストのまとめ方をみつけること。ツールに制約はないので、

奇抜さがでるようなマインドマップを工夫してもよい。
・ブレストの目的が、やっている最中に忘れがち。



■全体の振り返り


・演習の終わりに、毎回 I like, I wish をします。
演習も実験なので、学びの改善のため


・よかったこと
Yes,Andがよかった、グループ替えていろんな人の考えを知れた、

刺激的で高揚感が得られる、自分たちでルールを決めて進められたこと、等


・こうだったらいいな
お菓子など近くにあったり、おもちゃなど持ち込み可(発想を助けたり、見せたりするため)、他のグループのアウトプットを見て学習したい、ホワイトボードが狭くてスペース不足、等


第2回「名札をめぐる冒険」http://amba.to/iphjYQ
第3回「最悪の家族旅行を考える」http://amba.to/jXIsGh
第4回「6色の考える帽子」http://amba.to/jTvmQg
第5回「30分で新製品を作る」http://amba.to/kNiduO
第6回「トランプで創造性を学ぶ1」心理・行動編 http://amba.to/lT2tV4
第6回「トランプで創造性を学ぶ2」振返り編 http://amba.to/m82p0l
第7回「あこがれの起業家に学ぶ」http://amba.to/qBB4FX
第8回「コーヒーの新しい飲み方を考える1」発表編 http://amba.to/rrHIWY
第8回「コーヒーの新しい飲み方を考える2」振返り編 http://amba.to/poh4aQ