【教育啓発活動】差別・偏見をなくす「教育啓発」活動に取り組んでいます | 全国B型肝炎訴訟九州弁護団ブログ

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 今回は、私達の活動の中から「教育啓発」という分野についてご紹介します。

 

 国と和解して給付金を受け取ることだけでは、肝炎患者の救済としては不十分です。肝炎患者が安心して暮らせる社会が実現されて初めて真の救済といえるのではないでしょうか。

 B型肝炎ウイルスについて、社会で正確な知識が普及しているかといえば、残念ながら未だ不十分だと言わざるをえません。患者に対する心ない取扱いや発言は、人生に暗い影を落とします。

 このような不当な差別・偏見をなくして、社会で安心して暮らしていけるように、正しい知識を発信していく活動が「教育啓発」という分野です。

 

 さて、現在、この教育啓発活動は、看護師をはじめとする医療従事者養成機関に重点を置いて展開しています。患者は不安な思いで治療に挑んでいます。肝炎の治療に携わる医療機関には、正確な知識を持っていただくとともに、患者の思いをよく理解していただきたいのです。こうした心に寄り添う医療を実践していただくことで、患者が安心して治療を受けることのできる環境づくりを目指しています。

 

 そのための取組の一つとして、私達は全国各地で「患者講義」を実施しています。これは、各学校に患者と弁護士が出張講義を行い、患者の生の声を聞いてもらうことで、正しい知識と患者の思いを学んでもらうことを目的にしています。平成29年10月30日、厚労省から、各県に対し、医療従事者養成機関におけるB型肝炎ウイルスの学習のために、患者講義の活用を推奨する通知が出されました。

 さらに、平成30年5月18日、厚労省大臣協議において、医療従事者養成機関向けに、B型肝炎に関する正しい知識の教授及び偏見・差別予防の教育を行うための教育資材として、リーフレットを作成することと、これを適切に活用するよう周知を図ることが明言されました。

 今後、医療従事者養成機関で、B型肝炎を正しく学ぶ環境がよりいっそう整っていくことが期待されます(教育啓発担当・松本)。