朝から衣装の黒スーツを着込み、楽器が入ったソフトケースを担ぎ
ミュートとその他の荷物が入ったトートバッグを持って出発!
今回の会場は富山駅北のオーバード・ホールの中ホールという事で
電車に乗って行く事にした。駐車料金が不要。切符代が掛かるけれど
うちには月末が期限のあい鉄フリー切符がまだ3枚もあるし
これを使わない手はない…ただ車じゃないと荷物に制限が発生…
今回は録画機は持って行かない事にした。

富山駅で電車を降りたらコンビニで昼飯用のおにぎりとかを買い求めてから
ホールへと向かった。中ホールは少し奥まった場所に立っていた。
TSB発足時に『いつかはオーバードで』とか冗談交じりで言っていたけれど、
一応はかなった形だ(笑)
そしてまだ出来て間もないホール…いろいろ綺麗だ。
楽屋もシックで清潔な感じで居心地が良かった。
舞台セッティングに時間が掛かって待つ合間に賛助奏者の方々と談笑…

その後ゲネプロとなる。今日の感じはどんなもんか?
実は木曜の練習後に録音を聞いたら息が少し遅いと思ったので
土曜に修正を加えた。そういう事も含めてやはり自分の音を客観的に聞くのは
大切なんだけれど今回はあまりやってこなかったな…
あとゲネ中もマウスピースの当たりが強いと気付いて修正した。
普段からしっかり基礎練習を積めばこんな事にはならないのだろうな…
今度からしっかりと基礎練のルーティンを考えよう。

初めてのホール…舞台の大きさや客席のキャパは丁度良いものの
袖はカーテンが吊ってあり背面は簡易の反響板がフロアから立ち上げている。
その反響板があるから少しマシだけれど音響的にはブラスバンド向きでは
ないように感じた。自分の音があまり帰って来なくて他とのバランスもつかみ
にくいから少しタイヘン…特に客席へ向けての立奏では天井に飲まれる感じがする…
ただ火曜と木曜と土曜の練習室、それから今日のホールと全て場所が違うんだけれど
そういう事にビハインドを感じる事なく同じようにしっかりと楽器に速い息を入れて
どっしりとした音を出す事を心掛けた。
ゲネプロが時間の都合上いつもより短めというのはありがたい。
衣装着用でやっているので本番では撮れない舞台上からの写真とか撮れば
良かったのにと少し思った。

 

やべーのが写った…ではなくレンズ汚れてたらこうなった…

昼食を挟んで開場される。私はジャケットを脱いでベストだけ着用してロビーに出て
知り合いと談笑していたが裏に戻るのに扉を開けようとすると施錠されている。
『Why?』新たなホールはその辺のセキュリティーが厳しくてそこを通るのに

チップ入りのパスカードをかざす必要があるという…これはちょっと面倒かも?
まあしかし今回は自前の録音(画)機を立てないし別に良いか…

開演少し間にあきちゃんと次男が客席に入ってくるのが見えた。
長男は来なかったのか…まあ仕方ない。次男は大人しく聴いているようだった。

そして開演!先述の音響の関係でどれ程吹くべきか迷うけれど余分な力が入ら

ないよう丁寧な発音を心掛けて姿勢正しく吹く。自分の吹いた感じより録音に

あまり拾われていないかはたまた意外に聞こえるかは録音を聞くまで分からない。

しかしBaritoneの音を聞き分けれるお客さんなんてほぼいないので、

そういう気遣いは不要な物かもしれない。
ちなみに私が他のバンドの公演を聴きに行ったとしても
自分の知っている曲以外はなかなか聞き分けられないものなのだ。
よっぽど元気に吹いているんなら別だけれど(笑)

第1部3曲目がこの日のメインの「A Brussels Requiem」ゆ~きのMCに少し

考えさせられるところがあった。この曲の背景…言わんとする事、

そして今もまた世界の何処かでテロが起きている事…

 

自分は何を伝えるのにこの曲を演奏するのか?
 

ただ「大変」で終わって良いはずがない。そう思うと目が潤んできた。
コルネットのSoloで曲が始まりいよいよ込み上げて来るものがあったけれど
泣いている暇なんかない。気を引き締めて楽器を構える。

平和な風景に忍び寄るテロリストの足音、それから凄惨な風景、逃げ惑う人々の

悲鳴など、葬送、鎮魂、それから復興、明るい未来…それだけで終わらなくて

最後の忙しいのは何だろうな?

それでも繰り返されるテロに対する断固たる決意とかかな?
この曲に決まったのは去年の暮れだったか?それから3ヶ月しかなかったんだけれど
みんな頑張っている。本番の集中力というか鬼気迫るものがあったと思う。
私はこの曲がこんな短期間で出来るとは思っていなかった。
決して難しいという訳ではないんだけれど、厄介なパートがいくつもあるし
変拍子が面倒くさい…しかし案外サクサクと出来てしまった感がある。
それは各奏者の初見力が高いのもあるだろう
(Perc奏者なんてぜんぜん練習に出てないのになんであんなに敲けているのか…)
あと、この複雑な楽譜を間違わずに指揮を振れるゆ~きにもあると思った。
見事だわ…終曲のテンポがクソ速いのが少し嫌味だったが(笑)
自分的にはいつも練習で当てている静かな部分でミスがあったんだけれど
落ち込んでいる暇など無く次々やってくる難題に立ち向かわなければいけなくて…
といった感じだった。まあ悔やんでもしょうがない。

第二部はマーチで始まってソロ曲が続く。ブリュッセルの練習に時間が取られて
こちらにあまり手が回らなかったのだけれど、今日のゲネプロで初めて『吹けた!』と
思った。出るとこ抑えるとこうまく行ってるか?まで配慮が回ってないけれど
本番が一番いい演奏だった…という事にしておこう。
そしてメインのReverdance…過去に何度もやっているので自分的には問題ない。
ただ最後の立奏はやはり音が帰って来なくて吹きにくかった。

…で、最大の問題がオーラスのMelody Shop…ゲネでも前日リハでもやってないし
確か木曜に最後に一度通しただけで何のフィードバックもなく不安だったんだけれど
このサーカスマーチをそんなにゆっくりやっちゃダメだろ(汗)
という事で汗だくで終演…まあ出し切っただろう。

今回、1月のアンコンの不調もあったし、いろいろ私生活でも忙しくて
自宅では一度も練習せず、また練習を休んだり遅れたりする事もあったんだけれど
出来る範囲で頑張ったと思う。アンコンの不調を引き摺らなくて良かったし
不調に落ちて行く芽を事前に潰して修正できたとも思う。
また次の演奏の機会もやってくる…今回の経験を糧にまた頑張って行こう。

ちなみに今回は打楽器類のトラックへの積込など積極的に動いた。
我ながら『はたらいた』と思う。

あきちゃんと次男と3人で電車に乗って帰宅して着替えたら打ち上げに出るのに
また電車に乗って行く。開宴ギリギリに到着して大いに飲んで食べた。
今回賛助で出て頂いたTrbやまいさんやCorたかひさくんと昔の写真を見て
昔話に花が咲いたものだ。

 

御入団お待ちしております(笑)


二軒目も行って愉快な打ち上げだったが、終電時刻を気にしないといけないのが

難点…次の日が休日なら良いのだけれどね…