明日のために・・・その1 | 走れ!妄想自転車

走れ!妄想自転車

前輪駆動、前輪操舵のリカンベント自転車(など)の製作記です。

 改善点を挙げてみましたが、この場ですぐ何とか出来る訳ないため、宿題として持ち帰ります。
 でも、せっかく走ってテスト出来るのでこの際、 「何でも」 試しておきたいな~。では、何が出来るかな??

 ハイ。ありました。以前から試してみたかった、リヤホイール径を 「26inから20inへ付け替えて乗り比べてみる!」 事です。

 一体何が変るのか?それとも何も変らないのか・・・。事前に 「妄想」 した点は以下のとおり・・・。


 リヤ側の車高が激変する。(さらに重心と目線が低くなる)


 小径化による変化。(タイヤを含めたホイール全体の重量の軽減と、回転時の慣性が小さくなる。また、若干の空気抵抗の軽減?)


 見た目。(エアロ効果はさておき、カッコ良かったのでホイールカバー付きのホイールを借りました。もちろん?A氏から・・・。)


 リヤの車高変化に伴って、フロントフォークの角度が変化する。(トレール量が変わる事でステアリングの左右の動きとぺダリングへの影響は大きいハズ?)

 

はたして妄想どうりにいくのか?・・早速やってみました。




             {  リヤ 26in 仕様 }




・リヤアクスル高 294mm  ・ヘッドパイプ角  60度 

・トレール 72mm 

  ・着座基準位置高 373mm ・リヤタイヤ  ハッチンソン (Top Slick Gold 26×1.25 7bar)


        車重16.1kg +ライダー(YABUSAKA)合計75kg

           

     後輪31kg(41%)            前輪44kg(59%)

             


            { リヤ 20in(406)仕様 }




・リヤアクスル高  236mm  ・ヘッドパイプ角  58度   
・トレール 67mm  

  ・着座基準位置高 342mm   ・リヤタイヤ  シュワルべ (マラソン  20×1.5 8bar) 


                     

      後輪32kg(43%)        前輪43kg(57%)



上の写真の2つの仕様で乗り比べをしました。まずはYABUSAKAから感想を・・・。


 「20inに付け替えて走ってみたら 発進が楽になった・・・ような?。」 

「外乱にも少し強くなった・・・かな?



 着座基準点(シート上の尾てい骨が来るあたり)が約30ミリ下がっているので、地面が近く感じます。高い所からグラっと倒れるような不安感は和らいだのが良い方向に感じられたのだと思います。


 反面、アイポイントも下がったので、下からクランクを見上げるようなカッコになって さらに視界が悪く なりました。




続いてA氏のコメントです。


「フロントが軽くなった」「中速域が乗り易くなった」「発進がシビアになった」


 あれれ、なんだか私 YABUSAKAの印象と結構違いますね~? かろうじて乗り易くなった印象もありますが、発進時の印象は真逆ですよ。 ナンデダロウ・・??                   


                    

     ここでちょっと妄想~!


 

 車体に「慣性」が働く中速域では、車体にヨーが付きにくくなり、主にロール方向の動きが強く感じられてきます。そんな中、人車全体の重心が下った事で「安定」するのかもしれません。 ぺダリング中は上半身も使って左右にバランスを取っているので、肩や頭がわずかに揺れても車体の振れに繋がってしまいます。


「重心が低い」 方が、同じだけ左右に振れても車体に与える影響は少ないはず。


 「背の高いヤジロべー」 はゆったりしたリズムで左右に大きく揺れて安定しますが、 「背の低いヤジロペー」 は素早く、少ない左右の振れ幅で安定するのと同じかも・・・?

 

 20inの方が印象が良かったのは、 「ぺダリングのピッチ 」 と 「バランスを取るリズム」 の相性がいいのかもしれません。

  という事は、ケイデンスが上下すると 最適な重心高 も変わってくるのかな・・・?  今後の研究課題とします。



 発進時の印象の食い違いも、もしかしたら選択したギヤの違いや普段の左右にバランスを取るリズムが各々違うからなのかもしれませんね。



 A氏の 「フロントが軽くなった」 というコメントは、 「クランク周りと着座位置が相対的に変化した」 、言い換えれば低い位置に寝そべるライダーがより高い位置でクランクを回すように変化した事が、そう感じさせているのだと思います。「背の高いヤジロべーは・・・理論」で・・・??

 


 そして、無視できない要素として前後のタイヤの 接地点にかかる荷重(軸重量) の変化です。20inの方が2%ほどフロント側からリヤ側へ荷重が移動しています。


 僅かにも見えますが、 「前は軽く」「後は重く」 変化するので、トータルではバカにはできない変化ですね。


 その結果フロントの接地圧が低くなって、ステアリングの感触が軽くなる 方向に変化したのでしょう。 さらに、キャスターアングルが変化した事で 「トレール量」 が減り、安定成分が減った(結果として軽快感が増した? )のも理由の一つです。 



 これ以外にもまだまだ変化した「要素」は有りそうですよ !。 いったい何がどうなって、どんな風に感じられたのか・・実験して妄想してを繰り返すのは、  ああ、愉しい~!!。



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続く