あんなこと 14 | 瑠璃色no半濁点

瑠璃色no半濁点

「瑠璃」は仏教で言う「七宝」の一つ。
英語では「ラピスラズリ」
砕いた色は「ウルトラマリンブルー」です。


西新宿はお手軽です。



瑠璃色no半濁点

何本かにょきにょき建ってる高層ビルで、

そうそう高級でもないレストランなら

料金も手ごろだし、


まあ、高級感だけ!は感じられます。


ビール飲んで、ソーセージを食べてます。


アイスバインも食べてます。

豚肉、美味いです。


ザワークラウトも食べてます。

キャベツはこれに限ります。



わだかまっていたこと、、聞いてみます。


「昨日も聞いたけど、ユキさ~、

彼氏いないの?」


「…、いない、、けど…」


「けど?」



聞くと、言いよる男はいるらしい。


あまり素性の良くない、

ユキの高校の、男の先輩の後輩。


ユキの先輩も、その後輩も、とある組関係の

使い走りらしい。


ユキの先輩は「ユタカ」、

そしてユタカの後輩は「ヨシオ」という。



「んで、、ヨシオってのは、彼とは言えないわけ?」


「関係ないし。 でもしつこい。。 じゃま!」



最近ヨシオは、「近々まとまった金が入る」

と盛んにユキに言っているらしく、どうも胡散臭い。


聞けば製粉株で儲かるらしい。


「製粉~? 聞いたことないな~。

株で儲けてるわけ?」


「まっ、あたしは興味ないから…」



と言いながらも、金曜の夜、私と別れてから

飲みに出かけたのは、先輩のユタカから呼ばれた

からだとか。


ユキを呼び出す直前までヨシオと会っていたらしいが

ヨシオを先に帰し、、飲み相手にユキを呼び出した。


そして、ユキにヨシオとの付き合いを強く勧めたのだと言う。


「嫌だと言うのに、あんまり、くどいからさ、、

腹立ち紛れに水割りグビグビ飲んでたら、

酔っぱらちゃって…

今朝は、ごめんなさい…」


「いや、、いいけどさ…」

上目使いで殊勝に謝るものだから、

つい許してしまった…。




意を決して、



俺 

 「決まった奴いないなら…

      俺の、彼女になってよ…」


ユキ

 「…」


俺 

 「…」



ユキ

 「いいよ…。。  浮気しないでよ…」



どうやら、彼氏、殺さなくても

良くなったみたいな感じ。。






やたらと、ビールが美味い夜だった。




続く…。