私には5つ離れた弟がいる
名前は優しいと書いて"優 ゆう"
本当に優しい弟だ
そんな弟が高3の春突然

『父さん母さん…俺、韓国の大学受けたい』
と言い出した

私はその時大学の卒業は決まっていて
就職先もありがたいことに
ほぼ確定していた

弟は宣言通りに
次の年
韓国の大学を受験して見事合格
けっこう有名な大学の舞踏科へ進学した

それから3年
私は仕事にもなれて中堅になり
弟も大学を卒業した

弟は就職先も韓国で探して
向こうに住んでいる

弟いわく
"これからが俺がやりたかったことだ"
だそう

弟は高校に入学してダンスと出会い
プロのダンサーを目指す課程で
どうせ目指すのなら自分の憧れの人と
同じ舞台に立ちたいと
韓国へ旅立っていった

私とは全く違う人生だ…

私は親に言われるがままに高校や大学を決め
就職も何となく大手が安定していると言う
理由で決めた
全く面白味がない人生…だと
弟は言うけれど
私はこれで十分だ…

弟の影響で好きなK-POPのグループもできた
EXOだ
今度、就職祝をもって韓国へ弟に
会いに行こうかな…
そう考えていた時
逆に弟から電話で
『姉さん、韓国に遊びに来ない?』

『えっ?行っても大丈夫なの?
ゆう就職したばかりで大変なんじゃない?』

『大丈夫だよ。来なよ
久しぶりに姉さんの顔も見たいし』

『そんなこと言うなんて…
何か企んでない?』

『何もないよ
そう言えば姉さんEXO好きなんだよね』

『うん、ゆうの憧れの人がいる会社の
後輩だよ』

『うん知ってる
来週ソウルコンあるじゃん
ついでにそれ見に来れば?』

『えっ?今からじゃチケットも
取れないよ~』

『俺が何とかするよ』

『えっ?………どうしたの?
やっぱり何かあるんでしょ』

『…なんでそう勘ぐるかな~
弟の好意も素直に受けれなくなってるの?
年のせい?悲しくなるんだけど…』

『あ、酷い。年は関係ないでしょ』

『なら素直に行為に甘えろ』

『…はい…ありがと、ゆう。』

『どういたしまして(笑)
そしたら○月○○日のチケットとっとくから
ちゃんと前日にこっち来なよ』

『うん、わかったよ』

と、私は電話を切った

はぁ~来週か…
急だな…仕事休めるかな…
有給もたまってるし…
何日休めるか相談してみよう

そんなことを考えながらも
1度は行ってみたいと思っていた
ソウルコンへ行けるという事実が
嬉しくてテンションが上がる
今から…ドキドキしてきたぞ~

そんなこんなでなかなか寝れなくて
睡眠不足のまま朝になり
私は会社へ向かった

会社へ着くと
ちょうど仲の良い先輩が居たので
休みのことを相談してみる

『大丈夫じゃないかな?
今○○そんなに忙しくないでしょ?』

『はい』

『何か一人で受け持ってる仕事ある?』

『今はないです』

『なら大丈夫だよ』

『良かった~
じゃあ部長に聞いてみます』

先輩の言う通り休みはすんなりとれた
それどころか有給を全くこれまで
消化してこなかった私は逆に
部長から有給を消化するために
仕事に差し障りがない
ギリギリの1週間休んでこいと言われた

そうして私は1週間のソウル旅行へ
出発したのだった




-続く-


EXOちゃんズ
名前だけしか出てこなかった( ̄▽ ̄;)
新しいお話始めちゃいました
まだ途中になってるお話もあるんですが
良かったら続きもよろしくお願いします❤


ここまでお付き合いくださり
ありがとうございました(^^)v

画像はお借りしました
ありがとうございましたm(_ _)m






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