おはようございます。古村勇人です。
市川由紀乃さんが花魁役に初挑戦!しかも、三山ひろしさんと松竹新喜劇の名作二本を交互上演すると聞き、大阪で母と合流して一年ぶりに新歌舞伎座へ行ってきました。

いやー、それにしても凄かったー!!ひと言で交互上演とは言いますが、昼夜別演目のお芝居を二本同時に稽古して上演するのは並大抵のことではありません。
実際、公演期間が短くなった最近の大劇場ではめったにお目にかかれない企画であり、僕にもその経験はありませんが、とんでもなく大変だということだけはよーく分かります。
その上、演歌歌手のお二人にはもちろん歌謡ショーがあるわけで、お芝居と同じく90分かと思いきや、110分の上演時間だと知ってビックリ!病明けの市川さんには相当負担も大きかったはずですが、昼夜2回公演の終演後に握手会をこなした後でもとってもお元気だったので、驚かされっぱなしの観劇となりました。

そんな市川さんが計30kgにも及ぶ豪華絢爛衣裳を身にまとって挑んだ『紺屋と高尾』は、大阪の藍染め職人・久造が吉原一の高尾太夫に恋焦がれる身分違いの純愛物語。
哀しい運命を背負いながらも芸事や教養を磨いて強く生きる花魁役は、大病を乗り越えて完全復活を果たした市川さんにぴったり。まさに「令和の寅さん」のような三山さんとのコミカルな掛け合いは絶品で、吉原で見せる凛とした郭言葉の響きとクライマックスでの情感たっぷりの台詞回しは耳に残りました。

そして、『ひろしと由紀乃のスペシャルショー』と題した歌謡ショーではヒット曲満載の他、リクエストコーナー、三山さんのギターでの大瀧詠一の世界、長編歌謡浪曲『かけ足忠臣蔵』と見応え十分どころか十二分!お二人の芸達者ぶりにはもう脱帽です。
それにしても、『水戸黄門』でご一緒した時にも思いましたが、市川さんの声ってつくづくスゴい。1曲の中ででも喜怒哀楽を演じ分ける生命力に溢れたその歌声からは目が離せません。偉業とも言うべき今回の大舞台、本当にお疲れさまでした!
