顎関節症と鍼灸治療 | 大阪府枚方市 はやし鍼灸整骨院ブログ

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枚方市楠葉、大通りから少し入った所にたたずむ小さな治療院です。

最近、顎関節に不調がある方の来院が多いです。

 

 

皆さん歯科口腔外科にも通っており、マウスピースの装着や噛み合わせの調整を行っても症状の改善がみられないとのことで来院されます。

 

なかには30年前から顎関節の症状に悩まされており、そのうち15年間ほど歯科矯正治療を行ってきたのにも拘らず症状が改善されないという方や、口が日に日に開かなくなり、ついには唐揚げが食べられなくなったのでさすがにまずいと思い来院した、という方もいらっしゃいます。

 

 

そんな皆さんに共通していることは、症状が顎の痛みや可動域制限だけではなく、必ずと言っていいほど「ひどい頚部のこり・不快感がある」ということです。

 

頚部の可動域をチェックすると、特に回旋の可動域が著しく低下している(首が回らない)方がほとんどです。

 

本人は自覚がないかもしれませんが、車の運転などでかなり支障をきたしていると思います。

 

 

また、症状に左右差があり、開口すると下顎が側方に偏位(片側にスライド)する方も多いです。

 

そのような方は、特に片側の胸鎖乳突筋や側頭部の違和感を訴えます。

 

当然違和感を覚える部位には硬結があり、強い筋緊張がみられます。

 

 

 

顎関節症に対する鍼灸治療では、【自律神経の調整】と【局所の筋緊張の緩和】を同時に行うことが効果的です。

 

そもそも顎関節症の方は交感神経の過緊張による「噛みしめ癖」があり、自律神経を調整することで、まず全身の緊張を緩めることが肝要です。

 

そのうえで、頚部・顔面・側頭部などのこり固まった筋肉を丁寧に緩めていくことで、症状を和らげ、機能回復を促します。

 

 

マウスピースの装着は、歯や顎関節を守るという意味では効果がありますが、いわゆる積極的な治療ではありません。

 

前述の「唐揚げが食べられない方」は完全に開口の可動域が戻り、歯科医師の先生に問題なしのお墨付きを頂いておりますし、他の方々も経過は概ね良好です。

 

 

顎関節症に対する鍼灸治療は、関連学会でも統計学的に有効率が高く、信頼性があると報告されています。

 

顎関節症を始めとして、首から上の慢性的な痛みや不快感でお悩みの方は、ぜひ鍼灸治療をお試しください。

 

 

南江堂「柔道整復理論」より引用
 
 
 
はやし鍼灸整骨院(大阪府枚方市くずは)

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