日中は随分と気温が上がってきましたね。
ただ日中と朝晩との気温差が大きくて、身体がうまく適応できずに四苦八苦している感じがします。
それに関連して、当院ではここ数日、ぎっくり腰や寝違えの患者さんが急増しています。
なかでも寝違えの患者さんの増加が顕著です。
先日も同じ日に、共通項が多いお二人の方が寝違えの治療に来られました。
お二人とも40歳前後で、小さいお子さんをお持ちの「お母さん」です。
日常の家事やお仕事、上のお子さんの行事のお世話などで大変お疲れのご様子でした。
寝違えは変な寝方をしたことが原因と思われがちですが、毎日同じ環境で寝ている場合、それが原因になることはほとんどありません。
最近枕を新調した、ソファーで寝てしまった、寝ている間に子供が首に乗っていた等々、普段通りとは言い難い寝方をして発症することはもちろんあります。
ただ、いつもと同じように寝たはずなのに、起きたら首が回らないぐらい痛くなったという場合、これは何らかのストレスが原因で自律神経(交感神経)が緊張していて、睡眠中にリラックスできていないことが発症の根底にあります。
通常であれば、睡眠中は自律神経のリラックス担当(副交感神経)が優位になり、身体の緊張が解けて熟睡することができます。
それがお仕事や人間関係のストレスにさらされると、攻撃・活動担当の自律神経(交感神経)のスイッチが入りっぱなしになり、睡眠中も身体中の緊張が解けずに寝違えの原因になるのです。
この現象は寝違えのみならず、歯ぎしりや睡眠の質が悪く寝起きがすっきりしないなどの原因にもなります。
そして今の時期に寝違えが急増するのは、春先特有の自律神経の不安定感に加えて、この寒暖差の大きい気候もそれに拍車をかけています。
ただでさえ小さいお子さんの育児で疲労困憊のお母さんが、更なるストレスと定まらない気候とで、その変化に身体が付いてこない状態になったのでしょうね。
今回のお二人に限らず、たまに来院されるような「お母さん」の患者さんは、全身が信じられないぐらいカチカチに強張っている方が本当に多いです。
抱っこはもちろん、慢性的な睡眠不足やホルモンバランスの乱れなんかも原因にはあるでしょう。
自分の身体のことはさておき、少々体調が悪くても何とかやりすごして子供優先の生活になるのが「母親の本能」であり「母性」なのかもしれませんが、お母さんが辛そうにしたり、イライラしたりしている姿は間違いなくお子さんにも伝わります。
お母さんは一家の太陽でいてほしいから、お子さんばかりではなく、もう少しご自身のお身体や体調にも目を向けて、ご家族皆さんのためにもご自身を労わっていただきたいと思います。
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「THIS IS US」
30代40代の子育て世代のご夫婦に是非観ていただきたいドラマです。
はやし鍼灸整骨院(大阪府枚方市くずは)